なぜ雷はグラウンドに落ちるのか

雷がグラウンドに落ちる理由

学校のグラウンドは広く開けていて、高さのある建物や木が少ないため、人が最も高い対象になりやすい。地面が湿っていたり金属製の器具が多くあることも雷を引き寄せやすくする。集団での運動中などは特に危険が高まる。

なぜ雷はグラウンドに落ちるのか

雷って、空からズドーン!って地面に落ちるイメージありますよね。


でもそれって、なぜ「空→地面」なんでしょう?雷は電気なのに、どうしてあえて地面をめざしてくるのか…ちょっと不思議じゃないですか?


実はそこには、雷が「地面との電位差(でんいさ)」を解消しようとする自然の仕組みが関わっているんです!



雷ってそもそもどうやって生まれるの?

まずは雷のスタート地点、「雲の中」で何が起こっているのかをチェックしてみましょう。


雷雲(らいうん)の中では、上昇気流がガンガン動いていて、氷の粒がぶつかり合っています。すると摩擦が起きて、プラスとマイナスの電気が雲の中で分かれるんです。


  • 雲の上側:プラスに帯電
  • 雲の下側:マイナスに帯電


この時点で、すでに「電気の片寄り」が発生してるわけですね。で、このマイナス電気が「どこかに逃げたいな〜」って思い始めるんです。


地面が「プラス」になっちゃう!?

雲の下がマイナスに帯電していると、それに引っぱられるように、地面近くの物体はプラスの電気を帯びはじめます


たとえば木とかビルとか人間とか…地面につながったものが、次第にプラス極になってくるんですね。


すると、どうなるかというと…


マイナスとプラスの電気が「くっつきたい!」という強い力(静電気力)が働き始める


わけです!


つまり、雲のマイナスが「地面のプラス」に向かって飛んでくる…。それが雷の正体なんです!


グラウンド(地面)に落ちるのは自然な流れ

雷が地面(=グラウンド)に落ちる理由は、地面がものすごく大きな「電気の逃げ場所」だからです!


地面って、実はほぼ無限の電気を吸収できる性質があるんですよ。


だから、空からきた過剰な電気(マイナス)が、電位差を解消するために地面へドーン!って落ちる。これが雷のグラウンド落ちの正体です。


ちなみに、建物や木に雷が落ちるのは「地面よりも先にそこに電気が届いたから」。でも最終的にはちゃんと地面に抜けていきます。


俺様がグラウンドに落ちんのはよォ、地面がとんでもなくデッカい電気の逃げ道だからなんだわ!マイナスの電気が「地面のプラスに吸い寄せられてる」っつーワケよ!自分で言うのもなんだが、落ちて当然ってことだな!