雷は高い場所や突き出た構造物、開けた場所にある人や物に落ちやすい傾向がある。山頂やグラウンド、鉄塔、木の下などは特に注意が必要である。これらは空中で電場が集中しやすく、放電が起こりやすいためである。

落雷による誘導雷とは
誘導雷は落雷の電流が電線や建物などを伝って間接的に入り込み、機器に被害を与える現象である。直接落ちなくても広範囲に電圧変動や過電流が波及することがある。雷サージ対策機器やアース接続で被害を軽減できる。

雷が「直撃しなければ安心」と思っていませんか?
実は雷が近くに落ちただけでも、家電や配線を通じて別の場所にまで電気が流れ込むことがあるんです――それが誘導雷(ゆうどうらい)!
このページでは、誘導雷の仕組み・被害範囲・正しい対策について、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!
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誘導雷とは、雷が近くに落ちたときに発生する強い電磁パルス(EMP)や電磁誘導によって、周囲の配線・金属などに間接的に電流が流れ込む現象です。
つまり…落雷地点から直接電気が届かなくても、電気が周囲の機器にまで「誘導」されて届いてしまうということ!
| 項目 | 直撃雷 | 誘導雷 |
|---|---|---|
| 電気の伝わり方 | 雷が直接対象物に落ちる | 雷の電磁波が電線や機器に伝わる |
| 被害範囲 | 落雷地点のみ | 数十~数百メートルに及ぶことも |
| 主な被害 | 感電・火災・爆発 | 家電の破損・通信障害・停電 |
| 気づきやすさ | ドンッ!という衝撃がある | 被害は静かに進行することも |
誘導雷の怖いところは、被害が「見えない形」で広がることなんです。
誘導雷が起こす被害には、以下のようなものがあります。
コンセントを通じて過電圧が侵入することで、中の電子部品が焼けてしまうのが主な原因です。
誘導雷の影響範囲は、条件によって異なりますが、雷が落ちた場所から半径数十~数百メートルに及ぶことがあります。
電線・電話線・アンテナ・水道管などを介して、広範囲に波及するので、雷が「落ちてないはず」なのに被害が出るというケースも珍しくありません。
誘導雷から家電や設備を守るには、以下のような対策が有効です。
とくに雷雲が近づいてきた時点で電源を切っておくことが最も確実です!
誘導雷は避けようのない自然現象ですが、被害を最小限に抑えることはできます。
ふだんから雷が近づいたときにどの家電を切るか、どこを抜くかを家族で確認しておくと安心ですね。
フフ…オレ様が直接落ちてなくても、油断は禁物だぜ?オレの雷は空気を通して、電線の中までズドンと届くんだよ!
「落ちてないからセーフ」じゃねぇ!ちゃんと備えてるヤツだけが、オレの誘導雷から逃げ切れるってこと、忘れんなよ!
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