電波はなぜ混ざらない(干渉しない)の?

「空を飛び交うのにゴッチャにならないフシギ」

 

テレビ、スマホ、ラジオ、GPS、Wi-Fi…いまこの瞬間も、空にはたくさんの電波がビュンビュン飛び交っています。でも不思議じゃありませんか?

 

同じ空間をいろんな電波が通っているのに、なぜ混ざったり、情報がごっちゃになったりしないんでしょう?

 

じつはそこには、周波数という「波の住所」と、人の手によるしっかりしたルール管理があるからこそ成り立っているんです!

 

このページでは、「電波が混ざらずに使える理由」を、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!

 

 

電波には「周波数」という住所がある!

まず押さえておきたいのが周波数(しゅうはすう)の考え方。これは、1秒間に波が何回ふるえるかを表す単位で、たとえばFMラジオなら「76.0MHz」みたいに表示されますよね。

 

この周波数が、いわば電波ごとの“番地”や“チャンネル”みたいなものなんです。

 

つまり、

 

  • 「テレビはこの周波数帯」
  • 「スマホはこの範囲」
  • 「Wi-Fiはここ」

 

…と、きちんと区分けされてるから、お互いが混ざらずに共存できているんですね!

 

国が電波の使い道を決めてる!

でも、周波数って勝手に選べるわけじゃありません。電波の使い方がバラバラだったら、大混乱になってしまいますからね。

 

だから日本では「総務省」が、そして世界では「国際機関」が協力して、用途ごとに使っていい周波数を決めているんです。

 

  • テレビ放送用の周波数:地デジ、BS、CSなど
  • スマホや携帯電話用:4G・5Gなどの専用バンド
  • Wi-Fi・Bluetooth:免許なしで使える「自由バンド」

 

これがいわゆる電波の「周波数帯分配」ってやつで、みんなが安全に電波を使えるように仕組み化されてるんですね!

 

もし同じ周波数を使ったらどうなる?

たしかに、同じ周波数を複数の人が同時に使うと電波どうしがぶつかって「干渉」が起きます。これを防ぐための技術や工夫もちゃんと用意されています!

 

  • 暗号化やID信号:自分の電波だけを選んで受信できる
  • タイムシェア方式:時間ごとに送信の順番を分ける
  • スペクトラム拡散:広い周波数にばらまいて干渉しにくくする

 

たとえばWi-Fiでも、同じ2.4GHz帯をいろんな機器が使っているのに、意外とスムーズに通信できているのは、こうした技術のおかげなんです。

 

電波が混ざらねぇのはよ、それぞれ違う周波数っていう“専用チャンネル”を使ってるからなんだぜ!しかも国や機械がしっかり管理・調整してくれてるおかげで、オレたちは安心してスマホやテレビを使えてるってわけだ!まさに“見えねぇ交通整理”って感じだな!