静電気でなぜ感電しないの?

静電気で感電しない理由

静電気は高電圧であっても、ごく短時間かつ微小な電流しか流れないため、感電とは異なる。一瞬の放電で痛みやショックを感じるが、人体への影響はほとんどない。感電とは違い、電流の持続性がないのが特徴である。

静電気でなぜ感電しないの?

「バチッときたけど、感電ってわけじゃないの?」


冬場や乾燥した日に金属に触れると、手にピリッとくるあの静電気。まさに「感電した!」って感じがしますよね。でも実はあれ、感電とはまったくの別モノなんです。


「じゃあ感電と静電気の違いってなに?」
「なんで静電気ではケガをしないの?」


このページでは、そんなモヤモヤをスッキリ解消するべく、静電気で感電しない理由と、感電との違いについてわかりやすくかみ砕いて解説します!



感電ってどういう状態のこと?

感電(かんでん)とは、体に電流が流れつづけてしまう状態のこと。しかも、その電流が一定の強さと時間を持っていることが危険なんです。


たとえば…


  • コンセントに指を入れたらビリビリずっと流れつづける
  • 高圧電線に触れてしまうと、強烈な電流が体を突き抜ける


このように感電=一定以上の電流が体内を長く流れること。これが筋肉や神経、最悪の場合は心臓にも影響を与えてしまいます。


静電気の放電は「一瞬で終わる」

じゃあ静電気はどうかというと…


  • 電圧は高くても電流は非常に小さく
  • しかもほんの一瞬だけしか流れない


たとえば、静電気の電圧は数千ボルトにもなることがあります。でもその分量(エネルギー)はすごく小さくて、流れる時間もほんの0.000001秒くらいなんです。


この一瞬で終わる放電だから、ピリッときても体には大きな害がないというわけなんです。


感電と静電気の違いをまとめると?

感電と静電気の違いを表にまとめてみましょう。


感電 静電気
原因 外部電源(電線・装置など) 摩擦などで帯電した物体
電圧 数十〜数百ボルト 数千〜数万ボルト
電流の強さ 中〜大(人体に影響あり) 極めて小さい(μA以下)
持続時間 長時間(触れてる間ずっと) 超短時間(ピッと一瞬)
危険性 高い(命の危険も) ほとんどない(痛いだけ)


つまり、「電圧が高い=危険」とは限らないんです!


大切なのは、電流の強さと流れる時間。静電気はそのどちらもとても小さいから、ビックリするだけで済んでいるんですね。


静電気で感電しねぇのはよ、電流がめちゃくちゃ弱くて、しかも一瞬で終わっちまうからなんだぜ!電圧が高くても害がねぇって聞けばちょっと安心だろ?あの「パチッ」はただの“ごあいさつ”みてぇなもんだと思っときゃOKだ!