日本で雷が多い地域はどこ?

日本で雷が多い地域

日本では北陸地方を中心に冬季の雷が多く観測される。日本海からの寒気と湿った空気がぶつかることで、積乱雲が発生しやすくなるためである。特に石川県や新潟県では「雪起こしの雷」と呼ばれる現象も見られる。

日本で雷が多い地域トップ3!

日本って、雨も多いし季節の変化もはっきりしてますよね。
となると気になるのが、あの「ゴロゴロ…」です。


でも「雷が多い」って、じつは言い方がいろいろ。
雷が鳴った日が多いのか、それとも実際に落ちた回数が多いのかで、見え方が変わります。


今回は、体感じゃなくてデータ目線。 落雷密度(一定面積あたりの落雷回数)をベースに、雷が多い地域をトップ3で整理していきますね。



①南東北〜関東の内陸:夏の日差しで雷雲が育つエリア

埼玉県さいたま市大宮で捉えられた対地落雷

埼玉県さいたま市大宮で捉えられた落雷
関東内陸は夏に地表が強く熱され、上昇気流が育ちやすい。
湿った空気が流れ込み、積乱雲の電荷分離が進むと落雷が起きる。

出典:『Omiya thunderbolt-1』-Photo by norio.nakayama/Wikimedia Commons CC BY-SA 2.0


 


トップに来るのが、南東北から関東にかけての内陸部です。
イメージとしては、栃木・群馬・埼玉北部から福島南部あたり。いわゆる「北関東〜南東北の内陸ゾーン」ですね。


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日射と上昇気流が生む「内陸型雷」

このあたりの雷が多い理由は、とてもシンプル。
夏になると日差しが強くて、地面が一気に熱をため込みます。


すると、地面の近くの空気が「うわ、熱い!」って感じで上へ上へと持ち上がる。
この上昇気流が、積乱雲をモクモク育てる燃料になります。


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地形も関係

さらに、山沿いや盆地が多い地形も効いてきます。
空気の流れがぶつかったり、地形に沿って持ち上がったりすることで、雲が局地的に一気に発達しやすいんです。
「さっきまで晴れてたのに、急に真っ暗」みたいな展開が起こりやすいのも、このエリアならではの特徴です。


つまり、南東北〜関東の内陸は「強い日射」と「上昇気流」がそろって、夏の雷が育ちやすい地域なんです。


②北陸〜東北の日本海側:冬にも鳴る“特別枠”の雷地帯

日本海の雪雲帯(JPCZ)の衛星画像

日本海の雪雲帯(JPCZ)
冬の季節風でできる筋状雲が収束し、北陸の「雪おこし」「鰤起こし」級の冬の雷を呼び込みやすい。

出典:『2018-01-23 Sea of Japan cold wave convergence zone by Aqua』-Photo by NASA (Aqua/MODIS), Peka/Wikimedia Commons Public domain


 


次は、北陸から東北にかけての日本海側
石川・福井・新潟・秋田などが代表的です。


ここが強いのは、夏だけじゃなくて冬にも雷が多いところ。
日本の雷って「夏のもの」というイメージが強いのに、日本海側は冬にもゴロゴロしやすい。ちょっと特殊なタイプです。


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冬雷発生のメカニズム

冬は大陸から冷たい空気が流れ込んできますよね。
その冷たい空気が、比較的あたたかい日本海の上を通ると、空気が不安定になって雲が発達しやすくなります。
そこで生まれるのが、いわゆる冬雷


気象庁の雷日数の統計でも、日本海側が多く出やすくて、特に金沢が最多として紹介されることもあります。
「冬にも稼げる」って、年間で見るとかなり強い要素なんですよね。


ようするに、日本海側は「冬雷」という追加要素があるぶん、年間を通して雷が多い地域になりやすいわけです。


③九州〜トカラ列島にかけて:南の湿気で雷の材料が豊富

種子島宇宙センターのH-IIAロケットと避雷塔(鹿児島県)

種子島宇宙センターのH-IIAロケットと避雷塔
発射台の両側に立つ避雷塔が、雷電流を受けて地面へ逃がす。
雷が起きやすい南西諸島で、打ち上げ設備を守るための構造。

出典:『H-IIA No. F23 with GPM between lightning towers』-Photo by NASA/Bill Ingalls/Wikimedia Commons Public domain


 


第3位は、九州からトカラ列島にかけての南西エリアです。
熊本・宮崎・鹿児島、そしてトカラ方面の島しょ部まで含めて考えると、雷が目立つ帯になります。


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湿気の多さ

この地域のキーワードは、なんといっても湿気
あたたかく湿った空気が入り込みやすいので、雷雲の材料がたっぷりなんです。



雷雲って、空気が上に持ち上がって雲が育つことで強くなります。
そのとき、水蒸気が多いほどパワーが出やすい。
南の空気は、その点でめちゃくちゃ有利です。


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上昇気流と地形

さらに九州は、海と山が近い場所が多いですよね。
地形の影響で上昇気流が起きやすく、局地的に雷が集中するケースも出てきます。
JLDNの説明でも、九州〜トカラ列島が「雷の多い地域」として挙げられています。


まとめると、九州〜トカラ列島は「湿った空気」が強い味方になって、雷が起きやすい条件が揃いやすい地域なんです。


 


今回のトップ3を振り返ると、だいたいこの3つにまとまります。


  • ①南東北〜関東の内陸(夏の日射と上昇気流)
  • ②北陸〜東北の日本海側(冬雷が絡む)
  • ③九州〜トカラ列島(湿気が多く材料豊富)


ただ、ここでひとつだけ注意点。
「雷が多い」を雷日数で見るのか、落雷回数(落雷密度)で見るのかで、順位はけっこう動きます。
年によっては、新潟や北海道、鹿児島が上位に来ることも普通にあります。


端的に言えば、「何を“多い”と定義するか」で、雷の多い地域の見え方はガラッと変わるんです。


フッ…日本でオレ様が最も暴れてんのは、石川あたりの北陸だぜ!冬だろうが容赦なくズドーン!ってやってやるからな!九州の湿気モリモリな空気もなかなかアツいし、関東の山間も侮れねぇ…。要するに、オレ様が静かな日はそうそうねぇってこった!