「電波が体に悪い」は嘘?「人体への影響」へのWHO見解

電波の人体への影響

一般的な電波は低エネルギーの電磁波であり、人体への影響は非常に小さいとされている。高出力や長時間の曝露が続くと加熱などの影響が懸念されるが、基準値以下なら安全とされている。医療や通信でも安全性が重視されている。

「電波が体に悪い」は嘘?「人体への影響」へのWHO見解

「電波ってホントに体に悪いの?」


スマホ、Wi-Fi、電子レンジ…。日常にあふれる電波ですが、「長時間使ってると体に悪いんじゃないの?」とか「頭に近づけすぎるとヤバイ?」なんて話、聞いたことありませんか?


たしかに、電波は見えないし感じられないからこそ、不安になるのも当然です。でも実は、このテーマについては世界保健機関(WHO)をはじめ、さまざまな機関が科学的な調査と見解を出しているんです。


このページでは、「電波は人体に影響するのか?」「WHOの見解はどうなってるのか?」について、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!



電波は「放射線」とはちがう!

まずおさえておきたいのは、電波=放射線(レントゲンや原子力)ではないってこと!


電波(マイクロ波・ラジオ波など)非電離放射線と呼ばれ、細胞やDNAを直接壊すようなエネルギーは持っていません。


つまり、電波のエネルギーは弱いので、すぐに体に害が出るような性質ではないんです。


一方、X線やガンマ線などは電離放射線で、エネルギーが強すぎて細胞に影響を与える可能性があります。


WHOの見解「(通常の電波は)有害とは認められない」

WHO(世界保健機関)は、電波が健康に与える影響について、世界中のデータや研究をもとに調査しています。


その結論としては、


「現時点で、通常の使用において健康に明確な悪影響が出るという証拠はない」


という立場をとっています。


ソース:世界保健機関
「これまでのところ、低レベルの電磁界への曝露が人間の健康に有害であると結論づける証拠はありません。」
(原文:Despite extensive research, to date there is no evidence to conclude that exposure to low level electromagnetic fields is harmful to human health.)


特にスマートフォンやWi-Fiについては、以下のように整理されています。


  • 携帯電話の電波:耳に当てて使っても、国際基準の電波強度を守っていれば問題なし
  • Wi-Fiルーター:発する電波は非常に弱く、健康リスクはほぼ無視できるレベル
  • 長期的な影響は引き続き研究中:ただし「危険がある」と断定する段階ではない


つまり「心配しすぎなくてOK。ただ、科学は常に慎重に検証を続けている」というスタンスなんですね。


一部の人は「電磁波過敏症」と感じることも

一方で、「頭痛がする」「眠れない」といった電磁波に敏感だと感じる人も一部にいます。これが電磁波過敏症(EHS)と呼ばれる状態です。


ただし、WHOはこれに対しても、


  • 症状は本物であり、苦しんでいる人は確かにいる
  • でも、それが電波そのものによるものかどうかは科学的に証明されていない


としています。つまり、原因が電波とは限らないけれど、苦しみを無視することはできない…というバランスの取れた立場なんです。


「電波は体に悪い」ってよく聞くけどよ、WHOは「通常の使い方では問題なし」ってハッキリ言ってるんだぜ!電離放射線との違いや科学的な基準を知ってりゃ、ちょっと安心してスマホやWi-Fiを使える気になるだろ!