

オーロラと聞くと
「きれい」「幻想的」「一度は見てみたい」
そんなイメージが真っ先に浮かびますよね。
でも実はその裏側で、オーロラが出ているときほど、人間の作った機械たちはちょっと落ち着かなくなっています。
理由はシンプル。
オーロラは、空の上で起きているかなり激しい放電現象だからです。
ここでは、オーロラが電子機器にどんな影響を与えるのかを、「何がどう困るのか?」に絞って、かみ砕いて整理していきます。
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まず、いちばん身近で起こりやすい影響がこれです。
電波の乱れ。
オーロラが出ているとき、地球の上空では電気を帯びた粒が大量に動き回っています。
その結果、空の一部が「電気的にざわざわした状態」になります。
電波は、この上空を通って遠くまで届くもの。
つまり、通り道が揺れると、影響を受けやすいんです。
具体的には──
──こんな現象が起こります。
とくに影響を受けやすいのは、 電離層を使って反射・伝搬する電波。
オーロラは、この電離層そのものを揺さぶってしまう。つまり「空の電波道路」を一時的にガタガタにしてしまうんです。
オーロラが出ると、電波の通り道が乱れて通信が不安定になります!

ISSから撮影されたオーロラの赤緑発光
オーロラ帯では高エネルギー粒子が増え、衛星の電子機器が乱されやすくなる。
姿勢制御センサー、通信系、電源・太陽電池パネルで帯電や誤作動が起こり得る。
出典:『Image of aurora at night from the ISS 01』-Photo by NASA/Wikimedia Commons Public domain
次に影響を受けるのが、空のもっと上を使っている機器たち。
人工衛星やGPSです。
GPSは、複数の衛星から届く電波をもとに、位置を計算しています。
ところが、オーロラが活発なときは、電波が通過する上空の状態がいつもと違います。
その結果──
──といった影響が出ることがあります。
また、人工衛星そのものも、帯電した粒を直接浴びることで、電子部品に余計な電気がたまることがあります。
これは宇宙放射線や帯電トラブルとして知られていて、設計段階から対策はされていますが、強いときほどリスクは上がります。
オーロラが強い日は、GPSや人工衛星の精度が落ちやすくなります!
そして最後が、少しスケールの大きな話。
オーロラが非常に活発なとき、地球全体の磁場が大きく揺れます。
この変化が、地上の電気設備にも影響することがあります。
どういうことか。
まず磁場が変わると、長い金属の中に余計な電流が流れ込みます。
これを誘導電流と呼びます。
これで影響を受けやすいのは──
──といった、大きくて長い設備。
実際、過去には、強い太陽活動とオーロラの発生が重なり、 大規模停電が起きた例もあるんです。
ただし、これは「かなり強い場合」に限った話。
一般家庭の家電が壊れるような、誘導電流はめったなことでは起きません。
ごく強いオーロラのときは、電力設備に影響が出ることもあります!ぶっちゃけ、オーロラは「美しいけど、電気的には荒れた天気」なんです!
まとめると、オーロラは夜空を彩る現象であると同時に、 地球の周りで起きている大規模な電気の動きでもあります。
こういう異常はオーロラの光が「電気科学」だからこそ起こること。
きれいな光の向こう側で、地球と太陽が本気でやり取りしている。
そう思うと、オーロラの見え方も、少し変わってきますね。
オーロラって見た目は幻想的だけど、中身は太陽からぶっ飛んできた“電気の暴れん坊”だ!衛星をぶっ壊すわ、停電起こすわで、甘く見たらマジで痛い目みるぞ!
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