雷の言い換えが「空気の絶縁破壊」な理由

雷って、空にバリバリッと光って音までドカーン!って鳴る、インパクト抜群の自然現象ですよね。でも実は、科学的には雷って「空気の絶縁破壊(ぜつえんはかい)」とも呼ばれているんです。

 

雷=空気の絶縁破壊ってのは、「ふだん電気を通さない空気が、限界をこえて電気を通しちゃった」って現象だからなんですよ!

 

このページでは、なぜ雷を「空気の絶縁破壊」と言い換えるのか?を、絶縁の意味や電圧の限界とからめて、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!

 

 

そもそも「絶縁」ってどういう意味?

絶縁(ぜつえん)とは、電気を通さない状態のことです。

 

たとえば…

 

  • ゴム手袋:電気を通さない=絶縁体
  • ガラスやプラスチック:中の電子が動けない=電気が流れない
  • 空気:実はめちゃくちゃ優秀な絶縁体なんです!

 

つまりふつう、空気は電気を通さない=電気のバリアみたいな存在なんですね。

 

でも限界を超えると、空気でも電気が流れる!

空気って、電気を通さない…はずなんですが、

 

ものすご〜く高い電圧をかけると、バリアが崩れて電気が流れちゃう

 

これが「空気の絶縁破壊」なんです!

 

具体的には、空気1センチあたりに約3万ボルト以上の電圧がかかると、空気が耐えきれなくなって、

 

  • 空気中の分子が壊れる
  • 電子が飛び出して動き出す
  • プラズマ(電気を通す状態)に変わる

 

その結果、一気に電流が流れて雷になる!というわけです。

 

だから雷は「空気の限界突破」なんです

まとめると…

 

  • ふだん空気は電気を通さない(絶縁)
  • でも雷は超高電圧でバリアをこじ開ける
  • その瞬間に「絶縁破壊」が起きて、放電する

 

つまり、雷は「空気というバリアをぶち破って、電気が走った」っていう超現象なんです!

 

雷が「空気の絶縁破壊」って呼ばれてんのはなァ、ふだんは電気なんて通さねぇ空気が、オレ様の電圧に耐えきれずにバリバリ壊れて、電気の道に変わっちまうからだ!空のバリアをブチ抜く、オレ様の一撃…どうだ、震えたか?