
雷が海に落ちると魚が感電する、なんて話を聞いたことありませんか?
それもそのはず、水って電気を通すんです。でもここで「どうして水が電気を通すの?」「水って本来、電気を通さないんじゃないの?」って疑問が湧いてきますよね。
実はその通りで、純粋な水は電気をほとんど通さないんです。でも、ふだんの水道水や海水はぜんぜん話が違ってくるんです。ポイントは、水の中に何が溶けてるかにあるんですね。
このページでは、水が電気を通す仕組みと、純水と汚れた水の違いについて、わかりやすくかみ砕いて解説していきます。
まず意外かもしれませんが、まったく不純物のない「純水」って、電気をほとんど通さないんです!
その理由はカンタンで、水の中には電気を運ぶ“粒”=イオンがないから。電気は電子やイオンが動くことで流れるんですけど、純水にはそれがほとんど存在しないので、電流が流れにくいんですね。
つまり、「水=電気を通す」というのはちょっと誤解で、純粋な水ではダメってことなんです。
では、ふつうの水道水や海水が電気を通すのはなぜかというと、それは水の中に溶けているイオンの働きなんです。
これらのイオンが電圧に反応して動くことで、水の中に電流が流れるようになるんです。つまり水自体というより、中のイオンが主役ってことなんですね!
金属の中では電子が流れて電気になりますが、水の中ではちょっと違ってプラスとマイナスのイオンがそれぞれ逆方向に動くことで電流が流れます。
このイオンのダブル移動があるおかげで、水の中でもちゃんと電気が流れるようになるんですね。化学の授業で「電解質」とか聞いたことある人は、それがこの仕組みに関係してますよ!
水が電気を通す理由はよ、中に溶け込んでるイオンって奴が電気を運ぶ役割を果たしてるからなんだぜ。つまり、水そのものじゃなくて、“何が溶け込んでるか”が肝心ってわけだ、覚えとけよ!