

EV(電気自動車)がどんどん身近になってきましたね。ガソリンを使わずに走るクルマとして注目されていますが、いま開発競争がとても激しいのが全固体電池です。ニュースなどで「次世代電池」「EVの未来を変える」といった言葉を見かけたことがある人もいるでしょう。でも、いったいいつ実用化されるのか、本当に私たちが乗るクルマに使われる日は来るのでしょうか。ここでは、全固体電池の仕組みから、EVへの実用化時期、そしてこれからの課題まで、順番に整理していきます。
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まず知っておきたいのは、全固体電池はこれまで主流だったリチウムイオン電池と構造がちがうという点です。いまのリチウムイオン電池は、中に「液体の電解液」が入っています。ところが全固体電池は、その名のとおり電解質がすべて固体でできているのが大きな特徴です。
液体を使わないことで、いくつかのメリットが期待されています。たとえば、
──このように、安全性と性能の両立が目標になっているわけです。
EVにとって大事なのは、一回の充電でどれだけ長く走れるかです。ここで関係してくるのがエネルギー密度。同じ重さや大きさで、より多くの電気をためられるほど、走行距離が伸びます。全固体電池は理論上、現在のリチウムイオン電池よりも高いエネルギー密度が期待されています。
つまり、より軽くて長く走れるEVが実現できる可能性があるということですね。とはいえ、まだ技術的なハードルも多く、量産は簡単ではありません。そこが実用化のポイントになっているのです。
では本題です。いったいEVへの実用化はいつになるのでしょうか。
現在、多くの自動車メーカーが全固体電池の開発を進めています。たとえばトヨタ自動車は、2020年代後半に全固体電池搭載EVの投入を目指すと発表しています。ただし、最初は限定的な生産になる可能性が高いと見られています。
実験室レベルでは性能が出ても、それを大量生産できなければ実用化とは言えません。全固体電池は、固体同士を密着させる製造技術が難しく、コストも高くなりがちです。
そのため、一般ユーザーが普通に買える価格帯になるまでには、もう少し時間が必要と考えられています。現時点では、2027年〜2030年ごろに本格的な市場投入が始まるという予測が多いです。
つまり、あと数年から10年以内に、まずは高価格帯モデルから登場する可能性が高いという流れですね。
夢のように聞こえる全固体電池ですが、まだ解決すべき課題があります。
──これらをクリアできるかどうかがカギになります。
新しい技術が出ても、すぐに世の中すべてが変わるわけではありません。最初は高級EVや一部モデルから導入され、徐々に広がっていくと考えられています。現在のリチウムイオン電池も、すぐに消えるわけではないでしょう。
それでも、全固体電池が実用化されれば、EVの航続距離が伸び、充電時間が短くなり、安全性も高まる可能性があります。そうなれば、EVがさらに身近な存在になるでしょう。
つまり、全固体電池は「EVの未来を大きく変える候補」であることは間違いないということですね。
ここまでで、全固体電池の仕組みとEV実用化の時期、そして課題について見てきました。
まとめると──
──以上3点が、全固体電池のEV実用化を考えるうえでの大切なポイントです。
これから数年は、開発競争がさらに加速していくでしょう。そして全固体電池が本格的に普及すれば、EVの走り方や使い方そのものが変わる可能性があります。
まだ少し先の未来かもしれませんが、確実に近づいている技術です。ニュースを見かけたら、「いまはどの段階かな?」と考えてみると、ぐっと理解が深まるはずですよ。
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