原子力発電の分類:核分裂の制御方法で分けられる!

原子力発電の分類

原子力発電は核分裂の制御方法や冷却材の違いによって分類される。代表的なものに加圧水型や沸騰水型などの軽水炉がある。さらに高速炉や重水炉など、設計思想の異なる方式も存在している。

原子力発電の種類:核分裂の制御方法で分けられる!

原子力発電とひとことで言っても、実はすべてが同じ仕組みというわけではありません。


どの原子炉も「核分裂の連鎖反応を制御する」という点は共通していますが、そのやり方にはいくつかのちがいがあります。
つまり、原子力発電は“制御の方法”によって種類が分けられるのです。


では、どんな分け方があるのか、順番に見ていきましょう。



原子力発電の種類はどう分けられる?

原子力発電の分類にはいくつかの視点がありますが、基本になるのは「どうやって中性子をコントロールするか」という点です。


核分裂は中性子が当たることで始まります。
そして連鎖反応を続けるにも中性子が必要です。
だからこそ、その数やスピードをどう調整するかがカギになります。


大きく分けると、次のような考え方があります。


  • 水で中性子をゆっくりにする方式(軽水炉)。
  • 重水を使う方式(重水炉)。
  • 中性子を減速させずに使う方式(高速炉)。


──このように、「減速するかどうか」「何で減速するか」によってタイプが分かれるのです。


原子力発電の種類は、中性子の扱い方のちがいで分けられます。


原子炉の種類は、中性子のコントロール方法で決まるのです!


核分裂の制御方法のちがいとは?代表的な方式を知ろう

現在、世界で最も多く使われているのは軽水炉です。
これは普通の水(軽水)を使って中性子のスピードを落とし、安定した連鎖反応を起こします。


軽水炉の中にも、


  1. 沸騰水型原子炉(BWR)
  2. 加圧水型原子炉(PWR)


という2つの代表的な方式があります。


BWRは原子炉の中で直接水を沸騰させる方式。
一方、PWRは原子炉内の水を高圧に保ち、別の回路で蒸気をつくる方式です。


また、カナダなどで使われている重水炉は、重水という特殊な水を減速材に使います。
そして高速炉は中性子を減速させず、そのまま利用するのが特徴です。


代表的な違いは、「水の使い方」と「中性子のスピード管理」にあります。


原子炉の方式は、水と中性子の扱い方によって大きく変わるのです!


それぞれの特徴とメリット・課題を整理する

それぞれの方式には、もちろん長所と課題があります。


  • 軽水炉:実績が多く、技術が確立している。
  • 重水炉:天然ウランを利用できるという特徴がある。
  • 高速炉:燃料をより有効活用できる可能性がある。


──ただし、どの方式にも安全対策やコスト、廃棄物処理といった課題が伴います。


原子炉の種類が違っても、安全管理の重要性は共通しています。


原子力発電の方式は違っても、「安全に制御する」という目的は同じです。


つまり、仕組みは違っても目指しているゴールは共通。
安定して、暴走させず、長く使えるようにすることです。


方式は違っても、安全に制御するという基本は変わらないのです!


 


原子力発電の種類は、中性子の扱い方という“見えない部分”の工夫から生まれています。
軽水炉、重水炉、高速炉──それぞれに考え方と歴史があります。


そしてどの方式でも大切なのは、連鎖反応をきちんと制御すること。
原子力発電の本質は、制御の技術そのものにあるのです。