

「ピカッ!」と空が光ったあとに、少し遅れて聞こえてくる「ゴロゴロゴロ……ドーン!」という雷の音。
ちょっとドキッとするのに、なぜか耳を澄ましてしまう。
雷ならではの、不思議な存在感ですよね。
でも実は、あの「ゴロゴロ」という音、 雷そのものが鳴いているわけではありません。
見た目の派手さに反して、音の正体はかなり理屈っぽいんです。
端的に言えば、 雷鳴は、雷によって空気が一気に熱され、その衝撃で生まれた「音の波」。
電気が走った結果、周囲の空気が急膨張し、その振動が「音」として私たちの耳に届いている、という仕組みですね。
しかも雷鳴は、「ドーン!」で終わらず、なぜか長く、うねるように響く。
近いと鋭く、遠いと低くゴロゴロ。
距離によって印象がまったく変わるのも、雷鳴の特徴です。
このページでは、そんな雷鳴(らいめい)が生まれる仕組みから、 音が遅れて聞こえる理由、 なぜあんなに長く響くのかまで、順を追って、できるだけ噛み砕いて解説していきます。
音の正体がわかると、雷の「怖さ」と「おもしろさ」が、ちょっとだけ整理されて見えてきますよ。
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落雷が空気を膨張させ音を生む模式図
稲妻の通り道が一気に高温になり、周囲の空気が爆発的に膨張して衝撃波が生まれる。
この圧力波が音となり、「ゴロゴロ」という音として伝わる。
出典:『Thunder diagram』-Photo by Kenoorani/Wikimedia Commons Public domain
雷の正体は、シンプルに言うと放電です。
雲の中、あるいは雲と地面のあいだで、 とんでもない量の電流が一気に流れます。
その瞬間、何が起きているかというと── 放電の通り道になった空気が、一瞬で3万度以上まで加熱されるんです。
この温度、どれくらいすごいかというと、 太陽の表面よりも高温。
もう「熱い」を通り越した世界ですね。
空気は急激に加熱されると、一気にバーンッ!と膨らみます。
この急激なふくらみ、つまり爆発的な膨張によって、周囲の空気が強く押し出されます。
そのときに生まれるのが、 空気の衝撃波。
この衝撃波が、私たちの耳まで伝わってきたものが、いわゆる雷鳴(らいめい)です。
つまり、雷が「音を出している」のではなく、 空気が急変した結果、音になって聞こえている。
そう考えると、あのゴロゴロ音の正体が、ぐっと具体的に見えてきますよね。
「ドーンッ!」と鳴るなら、本当は一瞬で終わってもよさそうですよね。
でも実際には、「ゴロゴロゴロ〜……」と、やたら長く響く。
あれ、ちゃんと理由があるんです。
雷鳴が長く聞こえる原因は、主にこの3つ。
まず大前提として、雷は「一点」で起きている現象ではありません。
雲の中から地面まで、あるいは雲どうしの間を、 長〜い一本の放電ルートが一気に走っています。
そのルートのあちこちで、空気が同時多発的に爆発的膨張。
つまり、 音の発生源が一本の線上にズラッと並んでいる状態なんですね。
しかも、近い場所の音はすぐ届く。
遠い場所の音は、ちょっと遅れて届く。
さらに反射音まで混ざる。
結果として、「ドーン!」では終わらず、うねるような「ゴロゴロ」に変わります。
ようするに、 一本の長い雷の各所で生まれた音が、時間差と反射を伴って重なり合うことで、雷鳴は長くゴロゴロと響く、というわけです。
雷鳴は、一発の音ではなく、 連続して届く音の集合体。
そう考えると、あの独特な響き方にも、ちゃんと納得がいきますよね。
雷って、「ピカッ」と光ってから、少し間を置いて「ドーン!」と音が来ますよね。
このタイムラグ、実はすごく大事なヒントなんです。
理由はシンプル。 光と音のスピードが、桁違いに違うから。
雷が光った瞬間、その光はほぼ即座に私たちの目に届きます。
でも音は、空気を振動させながら、のんびりこちらへ向かってくる。
その差が、あの「間」なんですね。
ここで面白いのが、この時間差の使い道。
実はこれ、 雷までの距離をざっくり測る物差しになるんです。
たとえば──
光ってから3秒後に雷鳴が聞こえた場合。
340m × 3秒 = 約1km先。
「え、思ったより近くない?」
って、ちょっとドキッとしますよね。
まとめると、 光ってから音が聞こえるまでの秒数を数えると、雷との距離がおおよそ分かる、という仕組みです。
もし1〜2秒で音が来たら、それはもうかなり近いサイン。
そんなときは、無理せず早めに屋内へ。
雷との距離感、知っておくと安心ですよ。
雷がゴロゴロ鳴るのはよォ、空気が一瞬でバカ熱くなって、ドッカーンって爆発した音が響いてんだ!しかもな、稲妻が何キロも伸びてるから、いろんなとこから音がバラバラに届くってワケ!だからゴロゴロ長ぇんだよ、ビビんなよな!
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