電磁パルス(EMP)の脳や人体への影響について

映画やアニメでは、EMP(電磁パルス)が発生したとたん、人がバタッと倒れるようなシーンも見かけますよね。でも実際のところ、EMPって人体に影響あるの?脳にダメージを受けたりしないの?って、ちょっと気になりますよね。

 

結論からいうと、EMPそのものが脳や人体に直接ダメージを与えることはほとんどありません

 

このページではそのあたり、EMPの人体への影響の有無や、その理由、安全かどうかの境界線について、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!

 

 

EMPって、そもそもどういうエネルギー?

電磁パルス(EMP)は、超強力な「電気」と「磁気」の波(=電磁波)なんです。

 

しかも、EMPの特徴はこんな感じ。

 

  • すごく短い時間(ナノ秒~数秒)だけ発生
  • 電気機器にだけ強いダメージ
  • 空気中を一気に広がる

 

つまり、EMPって「人間の体にじわじわ影響するタイプのもの」じゃなくて、電子機器の“弱点”を一瞬で突くタイプの攻撃なんです。

 

人体への直接的な害はあるの?

EMPは、強烈な電磁波ではあるんですが…エネルギーは、人体の細胞や組織に届く前にほぼ吸収・反射されてしまうんです。

 

たとえば、スマホやコンピュータの中の精密な回路はEMPの影響で簡単に壊れちゃいますが、人間の体って水分たっぷりの“ふわふわボディ”。電磁波の通り道としてはあんまり向いてないんですね。

 

一部の研究や軍事データでも、こんなふうに言われてます。

 

  • EMPが原因で火傷や感電が起きた記録はない
  • 核EMPによる放射線とは別問題(EMPは“電磁波”、放射線は“粒子”)

 

だから、EMP自体は「人間の脳を攻撃するビーム」みたいなものじゃなく、どちらかというと「電子機器キラー」ってわけです。

 

ただし、間接的な影響には要注意!

じゃあ人体には無害だから安心かって、影響を考えたらそんなわけはないのです。

 

EMPによって機械やインフラがストップすると、こんな間接的リスクが出てくるわけですから・・・。

 

  • ペースメーカー・人工呼吸器など医療機器が止まる
  • 交通機関がマヒして避難できない
  • 通信が絶たれて安否確認や救助が遅れる

 

つまり、EMPそのものより、EMPによって壊される「機械」によって被害を受けることがあるんですね。

 

特に命に関わる医療機器を使っている人は、EMPのリスクには注意が必要です。

 

EMPが人体に直接ダメージ?ナイナイ!お前らの肉体はEMPごときじゃビクともしねぇよ!でもな、まわりの機械がイカれちまったら…話は別だ。ペースメーカー止まったり、車も電車もアウト。つまりよ、EMPのコワさは「直接」じゃなく「間接」ってワケよ!