雷を司る神まとめ

雷って、昔から「神の声」「天の怒り」なんて言われてきましたよね。ドカーンと空に響くその音、ビカッと光る稲妻――まさに人智を超えたパワーの象徴。

 

そんな雷を、世界各地の神話では神そのものの力として描いてきたんです。つまり、「雷=神のしるし」って考えられてきたんですね。

 

このページでは、世界中の神話に登場する「雷を司る神々」をまとめて、どんな神さまたちがどんなふうに雷を使ってたのかを、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!

 

 

ゼウス:オリンポスの雷王(ギリシャ神話)

雷の神といえばゼウス!ギリシャ神話の中で、オリンポス十二神の王様にして、雷霆(らいてい=雷の武器)を振るう最強の神です。

 

その武器は、鍛冶神ヘパイストスが作ったもの。ゼウスが怒ると天が暗くなり、雷鳴がとどろく――もう完全に雷=神の怒りのイメージですよね。

 

トール:雷槌をふるう雷神(北欧神話)

北欧神話のトール(Thor)も、雷を司る有名な神さま。

 

彼が持ってるミョルニルというハンマーは、投げれば雷とともに敵を吹き飛ばし、手元に戻ってくるチート武器!

 

トールが戦うとき、空が雷鳴で揺れるって言われてて、雷はまさに彼のパワーの演出だったんです。

 

トールのハンマーの一撃が、空に稲妻と雷を走らせる――雷は“神の武器そのもの”だったってことですね。

 

インドラ:雷で悪を打ち倒す神(インド神話)

インドラは、古代インドのヴェーダ神話に登場する雷と戦いの神

 

彼が持つ武器ヴァジュラは、雷そのもので、天を切り裂き悪を打ち倒す強力な道具。大気を操り、嵐を呼ぶこの力で魔物ヴリトラを打ち倒したという伝説も!

 

ヒンドゥー教においても、インドラは「天の支配者」「雷の王」として高い地位を持っていたんです。

 

ペルーン:雷と剣のスラヴ神(スラヴ神話)

ペルーンは、スラヴ神話に登場する雷と戦いの神

 

彼は剣や斧を手に持ち、雷と稲妻を放ちながら、悪や混沌の存在(しばしば蛇神ヴェレス)と戦います。ペルーンが雷を放つと、地上に稲妻が落ちると信じられていたんですよ。

 

ロシアやウクライナなどでは、雷が鳴るたびに「ペルーンがヴェレスを追ってる」って考えられてたんです。

 

スサノオ:日本の嵐の神(日本神話)

日本でもスサノオノミコトが、雷に関係ある神さまとして語られてます。

 

彼は嵐・海・暴風雨を司る神で、天照大神の弟にあたる存在。乱暴者で荒ぶる性格だったため、「彼が怒ると嵐や雷が起きる」とされてました。

 

直接「雷の神」ってわけではないけど、暴風と雷をともに操る存在として、日本の自然観と結びついてるんですね。

 

シャンゴ:雷と正義の王(ヨルバ神話)

シャンゴは、西アフリカ・ナイジェリアのヨルバ神話に登場する雷・火・正義を司る神。もともとは伝説の王だったとも言われていて、死後に神格化されました。

 

怒ると雷を落とし、悪を焼き尽くすとされる力の持ち主で、その雷は「正義の裁き」とも解釈されます。現在でもキューバやブラジルなど、アフリカ系の信仰文化において最強の神の一柱として崇拝されてるんです。

 

雷公:雷を太鼓で打ち鳴らす日本の神

雷公(らいこう)は、中国から日本に伝わった雷の神で、太鼓を打ち鳴らして雷を起こすというユニークなスタイルの神さまです。

 

日本では「雷神(らいじん)」とも呼ばれ、風神とペアで描かれることも多いですよね。頭の上や背中に雷の太鼓を背負い、バチでバチバチ打ち鳴らす姿は超インパクト大!

 

農耕文化においては「雷=雨を呼ぶ恵みの神」として豊作の守り神にもなっていました。

 

ゼウスにトールにインドラ…どいつもこいつもオレと同じく“雷の主”ってわけよ!雷ってのはなァ、世界中どこでも「最強の力」として神に与えられてんだ。空をかっ飛ばす稲妻?大地を揺らす轟音?オレらの怒りをビビッと伝えるには最高の演出ってモンよ!ついてこれるかァ、この神のスケールに!!