

「え、残飯とか生ごみって、燃やすしかないんじゃないの?」
そう思った人、けっこう多いはずです。ところが最近は、食べものの残りや工場の残さを“資源”として集めて、電気やガスに変える取り組みが広がっています。
しかもポイントは、ただゴミを減らすだけじゃないこと。
捨てるはずだったものからエネルギーを取り出せれば、廃棄物も燃料もムダが減って、街の仕組みがちょっと賢くなるんです。
|
|
|
まず知っておきたいのは、食品工場やお店から出る“食べもの系の残り”って、実はかなり種類が多いことです。
たとえば
など、「食べられるけど商品にならない」ものが、毎日のように出てきます。
こうした残さは水分や栄養が多いので、条件が合えばバイオマス燃料として活かしやすい面があります。
しかも工場は、同じ種類の残さがまとまって出やすいので、集めやすくて品質がそろいやすい──ここがけっこう大きいんですね。
ここでちょっと言葉の整理です。
食品工場から出るものは、法律上の区分で産業廃棄物に当たるケースがありますが、だからといって毒みたいなもの、という意味ではありません。
大事なのは「どんなものが、どんな状態で出てくるか」。
食べもの系の残さは、うまく管理できれば“捨てる前にエネルギーへ変える”という発想が取りやすい素材なんです。
流れをイメージすると、こんな感じです。
──こうして見ると「ゴミ」っていうより、まだ役目が残っている材料なんですね。
次は、生ごみの代表選手──家庭や飲食店から出る、あの“ぐにゃっとした”残りの話です。
生ごみは燃えにくいし、においも出やすいので、扱いが大変そうに見えますよね。
でも実は、生ごみは「燃やす」以外にも道があります。
それがメタン発酵という方法で、微生物の力を借りて生ごみを分解し、バイオガス(主にメタンを含むガス)を作るやり方です。
発酵と聞くと難しそうですが、イメージはわりと身近です。
空気が少ない場所で微生物が働くと、食べものの成分が分解されてガスが出てきます。これを集めて燃やせば、熱が作れて、発電機を回すこともできます。
ここでの核心は、生ごみが“ガスのもと”として使えるという点。
しかもガスを取り出したあとに残る液体や固形物(消化液・消化残さ)は、条件が合えば肥料のように使えることもあり、資源の循環を作りやすくなります。
ただし注意も必要で、たとえばガスは燃えやすい性質があります。
だから設備では、換気やガス検知、密閉の管理などをきちんと行って、安全に運用することが前提になります。
流れを整理すると、こうなります。
──ようするに「生ごみを、微生物の工場に入れて、ガスを取り出す」感じです。
そして最後は、こういう取り組みがうまく回るための現実的な話です。
結論から言うと、安定運用のカギは分別と衛生管理、そして品質の安定です。
というのも、生ごみや残飯って「中身がバラバラ」になりやすいんですね。
金属片やプラスチック、割りばし、輪ゴムみたいな異物が混ざると、機械がこわれたり、発酵がうまく進まなかったりします。
たとえば袋ごと投入してしまうと、ビニールがからまって設備が止まることがあります。
また、油が多すぎたり塩分が極端に高かったりすると、微生物が弱ってしまうこともあります。
だからこそ、「最初の分別が、発電の成績を決める」と考えると分かりやすいです。
そして衛生管理も大事で、集める場所や運ぶ途中で腐敗が進むと、においや害虫の問題が出たり、処理が難しくなったりします。
ここで押さえたいポイントは、次の通りです。
──この土台が整うほど、設備は止まりにくくなり、ガスや電気も安定して作りやすくなります。
ここまでで「バイオマス発電の産業廃棄物利用:残飯・生ごみも使える!?」というテーマでお話してきました。
捨てるしかないと思われがちなものでも、条件がそろえばエネルギーの材料になる──そこが面白いところです。
まとめると──
──以上3点が、残飯・生ごみ利用の基本になります。
「どうせ捨てるもの」と決めつけず、どこで出て、どう集めて、どう混ざるかを見直すだけで、結果はかなり変わってきます。
残りものは“ムダ”ではなく、次のエネルギーにつながる入口になり得るので、分別や管理まで含めて考えておくと理解が一気に深まります。
|
|
|