原子力発電が再生可能エネルギーではない理由:ウランは有限!

原子力発電が再生可能エネルギーではない理由

原子力発電は発電時に二酸化炭素をほとんど出さないが、再生可能エネルギーには分類されない。燃料であるウランは地中資源であり、埋蔵量に限りがあるためである。自然に繰り返し生み出される資源ではない点が大きな違いだ。

原子力発電が再生可能エネルギーではない理由:ウランは有限!

原子力発電は、二酸化炭素をほとんど出さない発電方法として注目されることがあります。
でも一方で、「再生可能エネルギーではない」と言われるのはなぜでしょうか。


そのカギを握っているのが、燃料として使われるウランという資源です。
今回はまず再生可能エネルギーの意味を確認しながら、原子力発電の立ち位置をいっしょに整理してみましょう。



そもそも再生可能エネルギーとは何か?

まず大前提として、再生可能エネルギーとは何かを押さえておきたいですね。
これは、自然の力によってくり返し補充されるエネルギーのことを指します。


たとえば太陽光。
太陽は地球の時間感覚から見ればほぼ無尽蔵にエネルギーを降り注いでくれますし、風も水も、地球の自然循環の中で生まれ続けています。


  • 太陽光のように、太陽の活動に支えられているもの。
  • 風や水のように、自然の循環で生まれるもの。
  • 短い時間スケールで補充されるもの。


──こうした特徴を持つエネルギーが再生可能エネルギーと呼ばれます。


ポイントは「使っても自然のはたらきで補充されるかどうか」という視点です。


つまり、燃料を掘りつくして終わり、というタイプではないということですね。


再生可能エネルギーとは、自然の循環に支えられて続いていくエネルギーなのです!


原子力発電に使うウランはなぜ有限なの?

では、原子力発電に使われるウランはどうでしょうか。
ウランは地球の地殻に存在する鉱物資源で、鉱山から採掘しなければ手に入りません。


そして大切なのは、ウランは地球内部で今も新しく大量に生まれているわけではないという点です。
いったん掘り出して使えば、その分は減っていきます。


ウランの中でも発電に使われるのは主にウラン235という同位体で、天然ウラン中には約0.7%しか含まれていません。
だからこそ濃縮という工程も必要になりますし、資源としても無限ではないのです。


ウランは自然の循環で短期間に補充される資源ではない──ここが再生可能エネルギーとの決定的な違いです。


もちろん、埋蔵量は世界に一定量ありますし、技術の進歩で利用効率を高めることも可能です。
しかし理屈の上では、採掘し続ければいずれは減っていく有限資源なのです。


ウランは地球にある「鉱物資源」、だからこそ有限と考えられるのです!


資源の有限性から考える原子力発電の位置づけ

ここまで見てくると、原子力発電が再生可能エネルギーと呼ばれない理由が見えてきますね。
燃料が有限である以上、太陽光や風力とは同じカテゴリーには入らないのです。


とはいえ、原子力発電は発電時に二酸化炭素をほとんど排出しないという特徴があります。
そのため、脱炭素の観点では一定の役割を果たしてきました。


さらに、高速炉や再処理技術によってウランの利用効率を高める研究も続けられています。
つまり「有限だからすぐ終わる」という単純な話でもないのです。


  • 燃料は有限な鉱物資源である。
  • 発電時の二酸化炭素排出は少ない。
  • 利用効率を高める技術開発も進められている。


──こうして整理すると、原子力発電は「再生可能エネルギー」ではないけれど、エネルギー政策の中で一定の位置を持つ存在だとわかります。


原子力発電は、再生可能エネルギーとは別のカテゴリに属する発電方法なのです。


資源の性質を理解することで、原子力発電の立ち位置がよりはっきり見えてきます!


 


原子力発電が再生可能エネルギーではないと言われる理由──それは燃料であるウランが有限だからです。
自然の循環で補充される太陽や風とは違い、掘り出して使う鉱物資源という性質を持っています。


だからこそ、エネルギーを考えるときは「二酸化炭素が少ないかどうか」だけでなく、「資源は続くのか」という視点も大切です。
それぞれの発電方法の特徴を知り、バランスよく考えることが、これからのエネルギー選択につながっていくのです。