水力発電に必要なもの:燃料は本当に不要?水不足だとどうなる?

水力発電に必要なもの

水力発電は燃料を燃やさず、水そのものをエネルギー源として利用する方式である。したがって石炭や石油のような燃料は不要だ。ただし降水量が少なく水不足になると発電量が落ち、安定供給に影響が出る場合がある。

水力発電に必要なもの:燃料は本当に不要?水不足だとどうなる?

水力発電は「燃料がいらない発電方法」とよく言われます。
たしかに石炭やガスのように燃やすものは使いません。


でも、本当に何もいらないのでしょうか。
そして、もし水が少なくなったらどうなるのでしょうか。


しくみをひとつずつ見ていきましょう。



水というエネルギー源が必要

まず大前提として、水力発電にとっていちばん大切なのは「水」です。


水はただの液体ではありません。
高いところにある水は位置エネルギーをもち、流れ落ちることで運動エネルギーになります。


つまり、水そのものが水力発電のエネルギー源なのです。


火をつけて燃やすわけではありませんが、エネルギーのもとが必要ないわけではありません。
その役割を果たしているのが、水なのです。


そして水は、雨や雪によって自然に補われます。
だからこそ、水力発電は再生可能エネルギーのひとつとされているのです。


水力発電は燃料を燃やさないだけで、水という大切なエネルギー源が必要なのです!


ダムや水車などの設備が必要

次に必要なのが、エネルギーをうまく取り出すための設備です。


たとえばダム。
水を高い場所にためることで、大きな位置エネルギーをつくり出します。


そして、水車やタービン。
流れ落ちる水の力を回転に変える重要な装置です。


さらに、その回転を電気に変える発電機も欠かせません。
水があるだけでは電気にはなりませんから、仕組み全体がそろって初めて発電が可能になります。


水力発電は、水と設備がセットになってはじめて成り立つ発電方法なのです。


目に見えない部分まで含めた大きなシステム。
それが水力発電の正体です。


水だけでなく、ダムやタービンなどの設備があってこそ発電できるのです!


水不足になると発電量はどうなる?

では、水が足りなくなったらどうなるのでしょうか。


答えはとてもシンプルです。
流れる水の量が減れば、回せるタービンの力も小さくなります。


水不足になると、水力発電の発電量は減少します。


実際に、雨が少ない年や渇水が続いた地域では、ダムの水位が下がり、発電出力を抑えることがあります。
場合によっては、他の発電方法で補う必要も出てきます。


燃料を買わなくていいという強みはありますが、自然条件に左右されるという特徴もあるのです。
ここが、水力発電のメリットであり、同時に課題でもあります。


水が少なくなれば発電量も減るという自然とのつながりが、水力発電の特徴なのです!


 


水力発電は、石炭やガスのような燃料を燃やしません。
しかし、水というエネルギー源と、それを活かすための設備が必要です。


そして、水が不足すれば発電量は下がります。
自然の力を利用するということは、自然の状態に影響を受けるということでもあるのです。


燃料は不要でも、何もいらないわけではない。
そのバランスを理解することが、水力発電を正しく知る第一歩なのです。