火力発電の廃棄物:それぞれどう処理しているの?

火力発電の廃棄物

火力発電は現在も多くの国で電力供給の柱となっているが、脱炭素化の流れの中で大きな転換点に立っている。環境負荷をどう抑えるかが最大の課題だ。高効率化や新燃料の導入、二酸化炭素回収技術の進展によって役割が変化していくと考えられる。

火力発電の廃棄物:それぞれどう処理しているの?

火力発電は、燃料を燃やして電気をつくります。
ということは、何かしらの「のこりもの」が出ますよね。


では、その廃棄物はどうしているのでしょうか。
ただ捨てているわけではありません。


見えないところで、きちんと処理や再利用が行われています。
順番に見ていきましょう。



火力発電で出る主な廃棄物とは?

火力発電で出る廃棄物は、燃料の種類によって少し違います。
とくに石炭火力では、燃えたあとの灰(はい)が発生します。


主なものを整理すると、次のようになります。


  • 石炭灰(フライアッシュ・ボトムアッシュ)。
  • 排ガス中のばいじん。
  • 排煙処理で出る副産物(石こうなど)。


──これらが代表的な「のこりもの」です。


天然ガス火力の場合は、灰はほとんど出ません。
そのため、廃棄物の量は燃料によって大きく変わります。


火力発電の廃棄物は「燃えたあとの灰」と「排ガス処理で出る副産物」が中心なのです。
まずはここを押さえておきましょう。


火力発電の主な廃棄物は灰や排ガス処理で生まれる副産物なのです!


灰や排ガスはどうやって処理する?

では、その灰や排ガスはどうなるのでしょうか。
ここにはきちんとした処理の仕組みがあります。


まず、排ガス中のばいじんは電気集じん装置などで取り除かれます。
フィルターや電気の力で、細かい粒子を集めるのです。


また、硫黄酸化物を取り除く排煙脱硫装置もあります。
ここで生まれる石こうは、産業原料として利用されます。


石炭灰は、専用の設備で回収され、安全に保管されます。
処理をせずにそのまま放出することはありません。


廃棄物は「回収→処理→管理」という流れで扱われているのです。
見えないところで、丁寧な管理が行われています。


灰や排ガスは専用装置で回収・処理され、安全に管理されているのです!


再利用や環境への配慮の取り組み

じつは、廃棄物の多くは再利用されています。
とくに石炭灰は、コンクリートやセメントの材料として使われます。


また、排煙脱硫でできる石こうは、建材に利用されます。
つまり「ゴミ」ではなく、「資源」として活用されているのです。


再利用率は国や発電所によって違いますが、日本では高い水準にあります。
これは廃棄量を減らす大きなポイントです。


火力発電の廃棄物は、できるだけ資源として循環させる工夫が進んでいるのです。
もちろん課題はありますが、改善は続いています。


環境への影響を最小限にする努力。
それがいまの火力発電の現実です。


火力発電の廃棄物は再利用や適切な管理によって環境負荷を減らしているのです!


 


火力発電では灰や排ガス処理副産物が発生します。
しかし、それらは回収・処理され、多くが再利用されています。


廃棄物があることは事実です。
でも同時に、循環させる努力も進んでいるのです。