

原子力発電と聞くと、原子炉ばかりが注目されがちです。
でも実は、電気を直接つくっているのは「タービン」という回転機械なのです。
つまり、原子力発電も最終的には“回転”で電気を生み出しています。
そのしくみを知ると、発電の全体像がぐっとつかみやすくなりますよ。
今回は、原子力発電の構造を大きな流れから見て、タービンの仕組みや回転数まで整理してみましょう。
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まず大きな流れから見てみましょう。
原子力発電は、「核分裂で熱をつくる→蒸気をつくる→タービンを回す→発電機で電気に変える」という構造です。
原子炉の中ではウランが核分裂を起こし、大量の熱エネルギーが生まれます。
その熱で水を沸騰させ、高温高圧の蒸気をつくります。
そして蒸気はタービンへ送られ、羽根を押して回転させます。
最後に、タービンとつながった発電機が回ることで電気が生まれるのです。
──こうして見ると、原子力発電も「熱を使った発電」であることがわかりますね。
原子力発電の本質は「熱で回して電気をつくる」しくみなのです。
原子力発電は、熱から回転を生み出す発電方式なのです!
では、タービンはどうやって回るのでしょうか。
タービンは、たくさんの羽根がついた円盤状の装置です。
高温・高圧の蒸気が羽根にぶつかると、その力で軸が回転します。
ちょうど風車が風で回るのと似ていますが、使っているのは蒸気です。
原子力発電では、効率を高めるために複数段の羽根が設けられています。
蒸気は段階的にエネルギーを渡しながら、タービンを力強く回していきます。
蒸気の圧力エネルギーが、回転エネルギーへと変わる瞬間がタービンなのです。
タービンは発電機と同じ軸でつながっています。
そのため、タービンが回れば、そのまま発電機も回り、電磁誘導によって電気が生まれます。
タービンは蒸気の力を回転に変える重要な装置なのです!
では、そのタービンはどれくらいの速さで回っているのでしょうか。
日本の商用原子力発電所では、発電機は通常毎分1500回転(rpm)で回ります。
なぜ1500回転なのでしょうか。
それは、日本の電力周波数が50Hz(東日本)や60Hz(西日本)だからです。
発電機は、回転数と磁極数によって周波数が決まります。
たとえば50Hz地域では、4極発電機を1500rpmで回すことで50Hzの電気が生まれます。
──つまり、回転数は「電気のリズム」と深く関係しているのです。
タービンの回転数は、発電する電気の周波数に合わせて決められています。
回転数は電気のリズムを生み出す大切な要素なのです!
原子力発電の構造は、核分裂で生まれた熱を使って蒸気をつくり、その蒸気でタービンを回すしくみです。
そしてタービンは、発電機と一体となって電気を生み出しています。
回転数は周波数と密接に結びついており、1500rpmや1800rpmといった一定の速さで安定して回っています。
原子炉の奥で生まれた熱が、最終的には「正確な回転」となって電気に変わる──そこが発電の面白さなのです。
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