水力発電が脱炭素な理由:なぜ二酸化炭素が出ないの?

水力発電が脱炭素な理由

水力発電は水の落差を利用してタービンを回すため、燃料を燃やさない発電方式である。発電時に二酸化炭素を直接排出しない点が大きな特徴だ。運転段階では温室効果ガスがほとんど出ないことから、脱炭素電源と位置づけられている。

水力発電が脱炭素な理由:なぜ二酸化炭素が出ないの?

水力発電は「脱炭素に役立つ発電方法」とよく言われますよね。
でも、どうして水を使うだけで二酸化炭素が出ないのでしょうか。


実はそこには、とてもシンプルで、でも大切な理由があります。
順番に見ていきましょう。



水を燃やさずに電気をつくるから

まず大前提として、水力発電は何かを「燃やして」いるわけではありません。


火力発電は石炭や天然ガスを燃やして、その熱で蒸気をつくり、タービンを回します。
そして燃やすという行為そのものが、二酸化炭素を発生させる原因になります。


一方、水力発電はどうでしょうか。
高いところにある水が落ちるときのエネルギー、その勢いだけを利用してタービンを回しています。


つまり、水力発電は「燃焼」というプロセスをそもそも使わない発電方法なのです。


燃やさないということは、排気ガスも出ないということ。
ここが、脱炭素と呼ばれる大きなポイントなのです。


水を落とす力だけで発電するからこそ、二酸化炭素を出さずにすむのです!


発電のときに二酸化炭素を出さないから

そしてもうひとつ大事なのが、「発電している瞬間」に何が起きているかです。


水力発電所では、水がタービンを回し、その回転によって発電機が電気をつくります。
そこでは熱も煙も出ていませんし、燃料を燃やす工程もありません。


発電中に直接二酸化炭素を排出しないことが、水力発電の大きな特徴です。


もちろん、ダムの建設や設備の製造にはエネルギーが使われますし、その過程では二酸化炭素が出ることもあります。
しかし、運転中の排出量はきわめて少ないとされているのです。


だからこそ、水力発電は「発電段階での排出がほぼゼロ」と言われ、脱炭素の選択肢として評価されているわけです。


発電しているあいだに二酸化炭素を出さないことが、水力発電の強みなのです!


再生可能な自然のエネルギーだから

さらに視点を広げてみましょう。


水力発電のエネルギー源は、川の水です。
そして川の水は、雨や雪がもとになっています。


その雨を降らせているのは、太陽の熱による水の循環。
海から蒸発し、雲になり、山に降り、また海へ戻る──この大きな自然のサイクルです。


自然の循環の中でくり返し生まれるエネルギーを利用している点も、水力発電が脱炭素と呼ばれる理由なのです。


燃料を掘り尽くす心配がなく、使ってもなくならない流れの中にあるエネルギー。
それが水力発電の土台になっています。


自然の循環を活かしているからこそ、水力発電は脱炭素の柱のひとつなのです!


 


水力発電が脱炭素と呼ばれるのは、水を燃やさずに発電し、運転中に二酸化炭素をほとんど出さず、しかも自然の循環を利用しているからです。
もちろん課題がまったくないわけではありませんが、少なくとも「発電のしくみ」そのものは、炭素を増やさない設計になっています。


だからこそ、水力発電はこれからのエネルギーを考えるうえで、静かに、でも確実に支えとなる存在なのです。