バイオマス発電を支えるバイオエタノールとは:サトウキビが燃料に!?

バイオマス発電を支えるバイオエタノールとは

バイオエタノールはサトウキビやトウモロコシなどを発酵させてつくられる燃料である。植物由来のアルコールをエネルギー源として利用できる。再生可能資源を活かす燃料として注目されている。

バイオマス発電を支えるバイオエタノールとは:サトウキビが燃料に!?

サトウキビが燃料になるって聞くと、「え、ジュースみたいな甘い植物がガソリンの仲間に?」って、ちょっと不思議ですよね。


でも実は、植物が作った“糖”は、うまく加工すると燃える液体になります。
その代表がバイオエタノールで、バイオマス発電やエネルギーの世界を支える大事な存在なんです。


今回は、バイオエタノールがどう作られて、なぜサトウキビが選ばれやすいのか、そして課題はどこにあるのかを、順番にかみ砕いていきます。



バイオエタノールはどうやって作られるのか

まず、バイオエタノールは簡単に言うと「植物の糖を発酵させて作るアルコール」です。
ここでいうアルコールは、消毒に使うものと仲間ですが、燃料として使えるように水分などを調整したものになります。


流れは意外と“パン作り”や“ジュースの発酵”に近いんです。
糖があるところに、酵母(こうぼ)という小さな生き物が働くと、糖がエタノールと二酸化炭素に変わっていきます。


作り方の流れをざっくり並べると、こんなイメージです。


  1. 糖やデンプンを多くふくむ原料を用意する。
  2. 糖を取り出したり、デンプンを糖に変えたりする。
  3. 酵母で発酵させて、エタノールを作る。
  4. 蒸留して濃くして、燃料向きに仕上げる。


──こんな具合に「糖を集める→発酵させる→濃くする」が基本の型です。
そして、バイオエタノールの正体は“植物の糖を、燃える液体へ変えたもの”と覚えるとスッキリします。


発酵のあとに必要な“仕上げ”がある

発酵でできたエタノールは、そのままだと水分が多くて燃料としては使いにくいことがあります。
だから蒸留で濃くして、用途に合わせた品質に整えるんです。


ただ、ここで気をつけたいのは、濃くする工程にはエネルギーが必要になりやすい点です。
つまり、作る過程が雑だと思ったほど省エネにならないこともあるので、工場の効率化が大事になります。


ようするに、バイオエタノールは「発酵で作って、蒸留で仕上げる」流れで生まれる燃料なのです!


サトウキビが燃料になるしくみを知ろう

次に、「どうしてサトウキビなの?」という話です。
サトウキビは、もともと茎にをたっぷりためこむ植物なので、バイオエタノールの材料として相性がいいんです。


しかもサトウキビは、糖を取り出す工程がわかりやすい。
茎をしぼると甘い汁が出ますよね。
その汁には糖が多いので、発酵が進みやすく、エタノールを作りやすいという特徴があります。


サトウキビから燃料になるまでのイメージは、こんな流れです。


  1. サトウキビを収穫して、茎をしぼって糖の汁を取る。
  2. その汁を発酵させて、エタノールを作る。
  3. 蒸留して濃くして、燃料として使える形にする。


──つまり「甘い汁が、燃える液体に変身する」ということです。
そして、サトウキビは“糖を集めるのが得意な植物”だから、燃料づくりでも強いわけですね。


しぼりかすもムダにしにくいのが特徴

サトウキビをしぼったあとの繊維っぽい残り(しぼりかす)は、ただのゴミではありません。
これを燃やして熱や電気に使ったり、工場のエネルギーに回したりする例もあります。


つまり、砂糖やエタノールを作る現場では「残りも使う」工夫がしやすい。
こういう工夫が進むほど、全体としての効率が上がりやすくなるんです。


ただし、畑を広げすぎると土地の使い方に影響が出るので、ここは丁寧に考えたいところ。
「燃料にするために、何を増やして、何を減らすのか」というバランスが大切になります。


つまり、サトウキビは糖が多くて作りやすく、残りも活かしやすいのが燃料向きの理由なのです!


バイオマス発電を支える役割と課題を考える

最後に、バイオエタノールがバイオマス発電をどう支えるのか、そして課題は何かを見ていきます。


まず、バイオエタノールは「燃料として燃える液体」です。
だから、発電所の考え方としては、燃やして熱を作り、その熱でタービンを回して電気にするルートにつながります。
また、地域や設備の条件によっては、他の燃料と混ぜて使ったり、エネルギーの選択肢を増やしたりする役目にもなります。


ここで大事なのは、バイオエタノールは“電気そのもの”ではなく、電気を生み出す選択肢を広げる燃料という点です。
つまり、バイオマス発電の世界では「燃料の引き出しを増やす存在」なんですね。


一方で、課題もきちんとあります。
ポイントは「原料」「作り方」「運び方」をセットで見ることです。


  • 原料:畑や水の使い方が無理になっていないか。
  • 作り方:発酵や蒸留の効率が良く、ムダが少ないか。
  • 運び方:遠くまで運びすぎて負担が増えていないか。


──この3つを見れば、だいたいの“つまずきポイント”が見えてきます。


「クリーン」の評価は“全体”で決まる

バイオエタノールは植物由来ですが、作るのに電気や熱が必要ですし、運ぶのにもエネルギーが必要です。
だから「植物だから自動的にクリーン」と決めつけるのは危険で、全体を見て判断するのが大切になります。


そしてもう一つ、食べものと燃料が取り合いになる心配もあります。
この点は作り方と原料選びで変わってくるので、「何を材料にしているのか」を確認するクセがあると安心です。


ようするに、バイオエタノールは便利な燃料ですが、原料・製造・輸送をセットで整えてこそ活きるのです!


 


以上「バイオエタノールとは」というテーマでお話してきました。


まとめると──


  1. バイオエタノールは、植物の糖を発酵させて作り、蒸留で燃料向きに仕上げる。
  2. サトウキビは糖が多く、しぼりかすも活かしやすいので燃料づくりと相性が良い。
  3. クリーンさは原料・作り方・運び方まで含めた“全体”で決まり、そこに課題もある。


──以上3点がつかめると、「サトウキビが燃料に!?」という驚きが、「なるほど、糖を燃料に変えるのか」という納得に変わってきます。
そして、バイオマス発電の世界では、燃料の種類が増えるほど選択肢も増えますが、同時に管理も大切になります。
バイオエタノールは“作れるか”だけでなく、“ムダなく回せるか”で価値が決まると覚えておくと、ニュースや授業の話がグッとつながりますよ。