

バイオマス発電って「森の中の発電所だけの話でしょ?」と思われがちですが、実はわりと身近な場所でも動いています。
というのもバイオマスは、木だけじゃなく、生ごみ、家畜のふん、食品工場の残さなど「生き物由来の材料」ぜんぶが対象になり得るからです。だからこそ、使われている場所もけっこう幅広め。
そこで今回は、バイオマス発電がどこで使われているのかを、わかりやすく実例ベースで整理していきます。見えないところで回っている発電──その現場感、いっしょにのぞいてみましょう。
|
|
|
まずイメージしやすいのが、ごみ処理施設(いわゆる清掃工場)です。ここでは、ごみを焼却するときに出る熱を回収して蒸気をつくり、タービンを回して電気をつくることがあります。
しかもこのとき、電気だけじゃなく「熱」も大事な主役。ようするに、熱をムダにせず使い切ることで、施設全体のエネルギー効率が上がるんですね。
たとえば次のような形で活躍しています。
──こんな具合に「ごみを処理する場所」が、そのままエネルギーも生む場所になっているわけです。
ごみ処理施設は、処理と発電を同時にこなす“二刀流”の現場というイメージが近いですね。
ただし、燃えるもの・燃えにくいものが混ざるのがごみの難しさ。投入物が安定しないと運転もブレやすいので、分別や管理はかなり重要です。設備の周辺では粉じんや可燃物の堆積がトラブルの火種になり得るため、清掃や点検の手を抜かない意識も欠かせません。
ごみ処理施設では、熱を回収して電気や熱として使う仕組みが進んでいます!だからこそ、安定運用には分別や管理が大切です!
次に、酪農地域や農村でよく出てくるのがバイオガスのタイプです。ここでは、家畜ふん尿や食品残さなどをタンクで発酵させ、そこで出るメタンを中心としたガスを燃料として使います。
なぜこの形が農村に合うのかというと、材料がその地域にまとまって存在しやすいから。つまり、運ぶ距離が短いほどムダが減って、続けやすくなるんです。
活用の流れは、だいたいこんな感じになります。
──この循環がうまく回ると、電気をつくれるだけじゃなく、におい対策や肥料づくりにもつながります。
農村のバイオマス発電は、発電と資源循環をセットで考えられるのが強みですね。
とはいえ「発酵」は生き物の働きなので、温度や材料の状態で機嫌が変わります。しかもガスは燃えるので、漏れや換気不足は危険のもと。だからこそ、ガス検知や換気の確認といった基本の安全対策が、日々の安心を支えています。
酪農地域では、家畜ふんなどからガスをつくって発電し、残りも肥料として活かせます!地域に合う形だと、循環が回りやすくなって続けやすいです!
そして三つ目が、工場や大規模な発電所で動くタイプです。ここでは木質チップや木材の加工くず、木質ペレットなどを燃料にして、安定して大きな電力をつくるケースがあります。
しかも工場の場合は、電気だけでなく蒸気や熱を工程で使えるのがポイント。逆に言えば、使う先がはっきりしているぶん、エネルギーをムダにしにくいんです。
使われ方のイメージはこうです。
──このように、材料の流れとエネルギーの使い道をセットで設計しやすいのが、大規模運用の強みです。
大規模なバイオマスは「燃料の確保」と「熱の使い道」をそろえるほど強くなる、そんな性格があります。
ただし、燃料を大量に集めるとなると、輸送や保管もスケールアップします。燃料が湿っていたり、粉が舞ったりするとトラブルのもとになりやすいので、保管環境の管理はかなり重要なポイントです。
工場や発電所では、木質燃料などを使って大きく発電し、熱もあわせて活用できます!だからこそ、燃料の確保と管理がカギになります!
以上「バイオマス発電の使用例」というテーマでお話してきました。
まとめると──
──以上3点が、バイオマス発電の「使われている場所」をつかむための基本になります。
しかも同じバイオマスでも、材料が集まりやすい場所と、熱を使い切れる場所では、向いているやり方が変わってくるんですね。
バイオマス発電は、地域にある資源と目的に合わせて最適化できる発電です。
だからこそ「これが正解!」と決めつけるよりも、まずは自分の町のごみ処理や農業、工場の姿を思い浮かべてみるのが近道。
そして、その視点が持てると、ニュースで見かける発電の話も「どこで、何を燃料にしてるんだろう?」と立体的に見えてきます。
|
|
|