

海の波で電気をつくる――それが波力発電です。
でも、いつも同じ量の電気がつくれるわけではありません。
波は自然の動き。
強い日もあれば、静かな日もあります。
だからこそ大事になるのが安定性です。
発電量を安定させること、そしてつくった電気をムダなく届けること。
その工夫を順番に見ていきましょう。
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まず押さえておきたいのは、波の強さが変われば発電量も変わるということです。
波力発電は、波の上下運動や水の流れからエネルギーを取り出します。
つまり、波が高いほど、周期が長いほど、取り出せるエネルギーは増えやすいのです。
しかし自然の海は一定ではありません。
おだやかな日には発電量が少なくなり、荒れた日には多くなります。
波力発電は「自然まかせ」の部分がある発電方法なのです。
ではどうするのか。
発電装置を複数設置したり、ほかの再生可能エネルギーと組み合わせたりすることで、全体としての安定を目指します。
つまり、一つの装置だけに頼らず、仕組み全体でバランスを取る考え方です。
次に重要なのが送電です。
海の上でつくった電気は、海底ケーブルを通して陸に送られます。
このとき、電気は少しずつ熱として失われることがあります。
これを「送電ロス」といいます。
では、どうやってロスを減らすのでしょうか。
──このような方法で、できるだけエネルギーを失わずに届ける工夫がされています。
特に電圧を上げて送る方法は、送電効率を高める基本的な考え方です。
これは火力発電や水力発電でも同じです。
発電だけでなく、届け方も安定性を左右する重要な要素なのです。
そして最後にカギとなるのが制御技術です。
波の動きは一定ではありません。
だからこそ、装置の動きをその都度調整する必要があります。
たとえば、
──こうした細かな制御が、効率を左右します。
波に合わせて装置を“賢く動かす”ことが効率アップの決め手なのです。
さらに、発電した電気を一時的に蓄電池にためることで、出力をならす方法もあります。
これにより、急な変動をやわらげることができます。
自然を相手にする発電だからこそ、技術の力で安定をつくり出す。
ここが波力発電の進化のポイントです。
波力発電の安定性は、波の変動への対応、送電ロスの削減、そして制御技術の進化で決まります。
自然の波は変わります。
でも、その変化を前提に設計し、制御し、届けることで、安定したエネルギーへ近づけることができるのです。
波と技術の協力。
それが波力発電の安定性を高めるカギなのです!
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