風力発電の「筒型」とは:円筒形の意味とは?

風力発電の「筒型」とは

筒型風力発電は、円筒状の構造体を利用して風を受け止めるタイプの装置である。内部の羽根や回転体に風を導くことで発電機を回す仕組みだ。形状が風を集めやすく、比較的静音性に配慮できる点が特徴とされている。

風力発電の「筒型」とは:円筒形の意味とは?

「筒型の風力発電」って聞くと、なんとなく“円筒がくるくる回るやつ?”みたいなイメージが湧きますよね。


そしてその感覚、実はかなり近いんです。筒型と呼ばれるものは、ブレード(羽)が円筒(えんとう)の一部のような形をしていて、風を「受け止める力」を利用して回るタイプの風車を指すことが多いのです。見た目はシンプル。でも中身は意外と考え抜かれた構造。



筒型とはどんな風力発電?

筒型は、縦に切ったドラム缶のような形の羽を組み合わせた風力発電で、代表的なのがサボニウス型です。


まず押さえておきたいのは、回り方の違い。プロペラ型の風車が「風を切って速く回る」タイプだとすれば、筒型は「風に押されて回る」タイプ。いわば、風の力を正面から受け止めるスタイルです。


しかも回転軸は縦向きで、垂直軸型に分類されます。だから風向きが変わっても、そのまま回り続けやすい。いちいち向きを変える必要がないのは、意外と大きなメリットなんですね。


筒型は、円筒形の羽で風を受け止め、その押す力で回る垂直軸風車です


筒型は「風に押されて回る」タイプだと覚えると、ぐっと理解しやすくなります!


円筒形の構造がもつ役割とは

では、どうしてわざわざ円筒形なのでしょうか。


ポイントは、風を受ける「面」の作り方です。筒型では、羽のくぼんだ面が風をしっかり受け止めることで、回転方向に大きな力を生みます。いわば、風をキャッチして押してもらう構造。


ただし、そのままだと反対側の羽が風に逆らう向きになり、抵抗になってしまいます。そこで、羽を少しずらして配置したり、間にすき間を作ったりして、風が内側に流れ込みやすくする工夫がされています。


つまり円筒形は、ただの見た目ではありません。風を受ける面積を確保しつつ、無駄な抵抗を減らすための形。機能から生まれたデザインなんです。


円筒形は、風を強く受けながら回転のジャマを減らすための合理的な形なのです


筒型の形は、風をうまく味方につけるための工夫のかたまりなのです!


ほかの型との違いと活用される場所

では、ほかの風車と比べるとどうでしょうか。


水平軸型は効率が高く、大きな電力を生み出しやすい一方で、広い空間と風向き制御が必要になります。逆に筒型は、効率では劣ることが多いものの、風向きが安定しない場所でも回りやすく、回転も比較的ゆっくり。騒音も抑えやすい設計にしやすいと言われます。


そのため、活躍しやすいのは次のような場所です。


  • 建物に囲まれ、風向きがころころ変わる都市部。
  • 大電力よりも安定性や安全性を重視したい設備。
  • 街路灯やセンサーなど、小規模な電源用途。


──このように、筒型は「大量発電型」ではなく、「用途特化型」と言える存在です。


ただし注意も必要です。一般的に、筒型は風エネルギーを取り出す効率が高くないとされることが多く、同じ風でも発電量はプロペラ型ほど伸びにくい傾向があります。


筒型は設置しやすいからといって発電量まで大きいわけではないので、期待値の見積もりが重要です


筒型は、効率よりも「安定して回ること」を重視するタイプの風車なのです


筒型は、場所と目的が合えば力を発揮する“使いどころ重視型”の風車なのです!


 


筒型の風力発電は、円筒形の羽で風を受け止めて回る、小型向きの垂直軸風車です。


風向きの変化に強く、都市部や小規模用途に向いていますが、発電効率は控えめなことが多い。だからこそ、「どれだけ作るか」より「どこでどう使うか」を考えて選ぶのが、いちばん賢い活かし方なのです。