

海の上でゆらゆらと動く波。
その力から電気を生み出すのが波力発電です。
実はこの電気、ただ送電線で陸に送るだけではありません。
そして近年は、海の上や海の近くでそのまま活用する取り組みも進んでいるのです。
どんな使い方があるのか、順番に見ていきましょう。
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まず注目したいのは、海上で発電し、そのまま現地で電気を使う方法です。
というのも、海の上でつくった電気を遠くまで送るには大きな設備が必要で、コストもかかります。
だからこそ、つくった場所の近くで使うという発想がとても大切なのです。
たとえば、海上の施設や小さな作業基地。
そこに電気を直接届けることができれば、発電機用の燃料を運ぶ手間も減ります。
つまり、波のエネルギーをその場で活用することで、効率よく使えるというわけです。
海の上で完結するエネルギー利用──これも波力発電の大きな魅力です。
次に広がっているのが、水素製造への利用です。
水を電気で分解すると、水素を取り出すことができます。
この方法を水の電気分解といい、電気があればどこでも可能です。
そこで波力発電の出番。
海の近くで発電し、その電気で水を分解すれば、燃料として使える水素をつくれるのです。
波のエネルギーを、未来の燃料に変える挑戦と言えるでしょう。
しかも水素は、燃やしても二酸化炭素を出さないエネルギー。
だからこそ、再生可能エネルギーと組み合わせる価値があるのです。
波から水素へ──エネルギーの新しい流れ。
未来につながる利用方法です。
そして身近な利用例が、航路ブイや観測機器の電源です。
海には、船の安全を守る航路ブイや、天気や海流を調べる観測装置があります。
これらは常に電気が必要ですが、電線を引くことはできません。
そこで活躍するのが波力発電。
小型の装置を組み込めば、波の動きで自分自身の電気をまかなえるのです。
海の中で自立して動く電源というわけですね。
これにより、電池交換の回数も減らせますし、燃料を運ぶ必要もありません。
まさに海にぴったりの発電方法です。
波力発電は、ただ電気をつくるだけではありません。
その場で使う、水素に変える、海の設備を動かす──そんな多彩な利用法があります。
ようするに、波のエネルギーは海という舞台でこそ真価を発揮するのです。
これからの海洋エネルギー活用に、ますます注目が集まっています!
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