

海に広がる大きな波。
そのゆれ動く力から電気を生み出すのが波力発電です。
でも、どうやって「上下する波」を「電気」に変えているのでしょうか。
そして、装置の大きさや中に入っているタービンは、どんな役目をしているのでしょうか。
しくみを順番に見ていきましょう。
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まず大切なのは、波の動きをどうやって回転に変えるかです。
波は、上下にゆらゆら動きます。
この上下運動をそのままでは発電機に伝えられませんが、装置の中で空気の流れや水の流れに変えることで、回転運動へと変換します。
たとえば「振動水柱型」という方式では、波が押し寄せるたびに装置内の水面が上下し、その動きで空気が押し出されたり吸い込まれたりします。
その空気の流れがタービンを回すのです。
波の上下運動を、回転の力に変えることが発電の出発点なのです。
つまり、波力発電の原理はとてもシンプル。
動きを回転へ、そして回転を電気へ──この流れが基本になります。
では、装置の大きさはなぜ注目されるのでしょうか。
まず、波は場所や季節によって大きさが違います。
そのため、小さすぎる装置では十分なエネルギーを受け取れませんし、逆に大きすぎると建設や設置のコストが高くなります。
つまり、波の規模に合ったサイズ設計が必要なのです。
しかも、海はときどき強い嵐にも見舞われます。
強すぎる波に耐えられない構造では、装置が壊れてしまう危険もあります。
だからこそ、強度と効率のバランスが大切。
大きくすれば発電量は増えやすいですが、そのぶん重さや材料も増えます。
装置の大きさは、発電量と安全性のバランスを決めるカギなのです。
海という厳しい環境で使うからこそ、サイズ設計はとても重要なポイントになります。
そして最後に登場するのがタービンです。
タービンとは、流れの力で回る羽根車のこと。
この回転が発電機を動かし、電気を生み出します。
波力発電では、空気の流れで回るタイプや、水流で回るタイプなど、いくつかの方式があります。
中でも、往復する空気の流れでも同じ向きに回るウェルズタービンなどが使われることもあります。
ここがポイント。
タービンの性能が、そのまま発電効率を左右するのです。
どれだけ大きな波を受け止めても、タービンがうまく回らなければ電気は増えません。
逆に言えば、タービンを工夫することで、より安定した発電が可能になります。
つまり、タービンは波力発電の「心臓部」。
回転を電気に変える決め手なのです。
波力発電のしくみは、動きを回転に変える原理、適切な装置の大きさ、そしてタービンの性能という三つの柱で成り立っています。
ようするに、波のゆれをどう受け止め、どう回し、どう電気にするか。
その積み重ねが、海のエネルギーを活かす技術なのです。
海の上で静かに働く装置の中には、たくさんの工夫が詰まっているのです!
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