

海の波って、ただゆらゆら動いているだけに見えますよね。
でも実は、その動きの中にはちゃんとエネルギーのバトンリレーが隠れているんです。
波力発電は、そのリレーをうまく受け取って、最後に電気へとつなげるしくみ。
つまり、「何のエネルギーが、何に変わるのか」をたどっていくと、発電の正体が見えてきます。
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まず最初の主役は、なんと風です。
海の上を風が吹くと、水の表面をこすりながら進み、その力がだんだん水に伝わっていきます。
するとどうなるか。
水は押され、持ち上げられ、やがて上下にゆれる波になります。
つまり、ここでは風の運動エネルギーが波の運動エネルギーへと変わっているのです。
しかも風は、もともと太陽が地面や海を温めることで生まれます。
逆に言えば、波のエネルギーの出発点は太陽のエネルギーでもあるということ。
波の力は、たどれば「太陽 → 風 → 波」とつながるエネルギーの流れなのです。
次のバトンは、波から発電装置へ。
波が上下にゆれると、その動きが装置を押したり引いたりします。
ここで使われるのが、波の運動エネルギーです。
たとえば、浮きが上下するタイプの装置では、波の動きに合わせて浮きが動き、その力が内部の仕組みに伝わります。
つまり、波のエネルギーがそのまま機械の動きに変わるわけです。
この段階では、まだ電気はできていません。
エネルギーは「水の動き」から「装置の動き」へと姿を変えている途中なのです。
波のゆれが、そのまま機械の動きへと受け渡される瞬間──ここが第二のポイントです。
そしていよいよ最後のステップ。
装置の動きは、内部で回転の力へと変えられます。
なぜ回転なのか。
それは、発電機が「回ること」で電気を生み出す仕組みだからです。
磁石とコイルを使った電磁誘導という原理によって、回転エネルギーが電気エネルギーへと変換されます。
ここで初めて、私たちが使える電気が生まれます。
つまり流れとしては、風の運動エネルギー → 波の運動エネルギー → 機械の運動エネルギー → 回転エネルギー → 電気エネルギーという順番です。
波力発電は、運動エネルギーを段階的に電気へとつなぐ変換の連続なのです。
波力発電のエネルギー変換の流れは、太陽のエネルギーから始まり、風、波、そして回転を経て、最終的に電気エネルギーへとつながります。
つまり一つの発電の裏側には、いくつものエネルギーの受け渡しがあるということ。
この流れを知ると、海の波が少し違って見えてきますよね。
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