

海の水は、ただ広がっているだけではありません。
月の引力によって、毎日きちんと満ちたり引いたりしています。
その規則正しい動きを利用して電気をつくるのが、潮力発電です。
ではいったい、どんなしくみで発電しているのでしょうか。
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まず考えたいのは、「どうやって水の動きを利用するのか」という点です。
潮力発電では、湾の入り口などに堤防(ていぼう)やダムのような構造物をつくり、潮の満ち引きで生まれる水位差を利用します。
潮が満ちるときには海水が内側へ流れ込み、引くときには外へ流れ出します。
つまり、満潮と干潮の高さのちがいがエネルギーのもとになるのです。
潮の高さの差を「水の流れ」に変えることが第一歩。
まず水を動かす、そのための工夫が土台になります。
潮の満ち引きによる水位差を利用して流れをつくることが、潮力発電のスタートなのです!
次に、その水の流れがどうやって機械を動かすのかを見てみましょう。
水が勢いよく通り抜ける通路の途中に、タービンと呼ばれる羽根つきの装置を設置します。
水が羽根にぶつかると、風車が風で回るのと同じように回転が生まれます。
しかも潮は満ちるときと引くとき、両方で流れが起きるため、両方向に対応できるタービンが使われることもあります。
ここで大事なのは、水の運動エネルギーが回転エネルギーに変わるという点です。
まず自然の動きがあり、それを回転へと変える──ここが発電のカギになります。
潮の流れがタービンを回し、自然の力が機械の回転へと姿を変えるのです!
では、その回転はどうやって電気になるのでしょうか。
ここで登場するのが発電機です。
タービンの軸は発電機につながっており、回転すると中のコイルや磁石も動きます。
このとき起こるのが電磁誘導という現象で、磁石とコイルが動き合うことで電流が生まれるのです。
つまり、
潮の流れ → タービンの回転 → 発電機の回転 → 電気の発生、
という順番になります。
回転を電気に変える決め手は電磁誘導。
見えないところで、しっかりと科学の原理が働いているのです。
潮の力が回転を生み、その回転が電磁誘導によって電気へと変わるのです!
潮力発電の仕組みをまとめると、まず潮の満ち引きで水位差をつくり、次にその流れでタービンを回し、最後に発電機で電気へと変えるという流れになります。
自然のリズムを利用しながら、物理の原理で電気を生み出す──それが潮力発電の発電方法なのです。
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