
遠い昔、まだ「電気」という言葉すら存在しなかった時代――古代ギリシャの哲学者が、琥珀をこすって軽いものが引き寄せられる様子を観察しました。それが人類が“電気”と出会った最初の瞬間だったんです。
その人物・・・タレスは琥珀をこすったときに発生する静電気現象を世界で初めて記録した、電気の歴史における最初の観察者なんです。
このページでは、タレスの電気に関する最古の功績と、それがどんな意味を持つのかを、わかりやすくかみ砕いて紹介します!
タレスは紀元前6世紀の古代ギリシャ・ミレトスの哲学者で、「自然哲学の父」とも呼ばれる人物。
「すべてのものは水からできている」と唱えたことで有名ですが、実は自然現象の観察にも熱心で、地震や天体の動き、さらには“電気”にあたる現象にも目を向けていたんです。
そんな彼が注目したのが琥珀(こはく)。この宝石のような樹脂を布でこすったあと、軽いもの(糸くずや羽根)が引き寄せられる様子を観察しました。
タレスが記録したのは、今でいう静電気の現象。
これは現代で言えば、電子が移動して電荷の偏りができるという、ごく基本的な電気のしくみのひとつ。
もちろん当時は「電子」なんて概念はありませんでしたが、人類が“電気の力”の存在を意識し始めた、まさに最初の一歩だったんです!
そしてこの琥珀=ギリシャ語で“エレクトロン”。ここから後に「エレクトリック(電気)」という言葉が生まれていきます。
タレスの観察は、すぐに大きな科学へと発展したわけではありませんが、のちの時代に大きな意味を持ちました。
つまりタレスの記録がなければ、「電気って何だろう?」という問いすら生まれていなかったかもしれません。
タレスって奴はよ、琥珀をこすった時に起きる静電気を人類で初めてガッツリ観察して記録した歴史の先駆けだ。電気のすべての探求は、ここから始まったって言っても過言じゃねぇぜ!