リチウム一次電池とボタン電池の違い

リチウム一次電池とボタン電池の違い

リチウム一次電池は金属リチウムを負極に用いた使い切り型の電池の総称で、高い電圧と長い保存寿命を持つのが特徴だ。一方ボタン電池は形状の名称であり、リチウム系だけでなくアルカリや酸化銀などさまざまな種類が含まれるため、電池の化学的な種類とは別の分類である。つまりリチウム一次電池は電池の仕組みの分類で、ボタン電池はサイズや形の分類だと理解すると整理しやすいといえる。

リチウム一次電池とボタン電池の違い

リチウム一次電池とボタン電池──どちらもよく耳にする名前ですが、実はこの2つ、同じ仲間のようでいて、ちょっと立ち位置が違います。


名前だけ見ると「リチウム」と「ボタン」でまったく別物のように感じますよね。でも、ここには材料の違い形の違いという大事なポイントが隠れています。つまり、比べる軸そのものが少しズレているのです。


このページでは、その関係をスッと整理しながら、「どこがどう違うのか」をわかりやすく見ていきます。



まず整理!リチウム一次電池ってどんな電池?

まず最初に押さえておきたいのが、リチウム一次電池は「材料の名前」で呼ばれている電池だということです。


一次電池とは、基本的に充電できない使い切りタイプの電池のこと。そしてその中でも、負極にリチウム金属を使っているものがリチウム一次電池です。


リチウムはとても反応しやすい金属です。そのため、小さくても電圧が高い(約3V)という特徴があります。一般的なアルカリ電池が1.5Vなので、ちょうどその2倍くらい。パワーがある、というわけですね。


代表的な形は円筒タイプ

リチウム一次電池にはいくつかの形がありますが、よく見かけるのは細長い円筒タイプ。カメラやセンサー、非常用ライトなどに使われています。


しかも、自己放電が少なく、長期保存に強いというメリットもあります。防災用品に入っていることが多いのはこのためです。


つまり、リチウム一次電池とは「リチウムを使った使い切り電池」という種類の呼び方なのです。


リチウム一次電池は材料に注目した名前で、高電圧・長寿命が特長の使い切り電池なのです!


一方でボタン電池は「形」の名前

では、ボタン電池とは何でしょうか。


こちらは材料ではなく、ずばりの名前です。ボタンのように平たくて丸い、小さな電池のことを指します。


つまり、ボタン電池という言葉だけでは、材料までは決まっていないのです。ここが一番まぎらわしいポイントですね。


ボタン電池の中身はいろいろ

実はボタン電池には、いくつもの種類があります。


たとえば、


・リチウムを使ったリチウムボタン電池(型番CR)
・アルカリタイプ
・酸化銀タイプ


などです。


つまり、ボタン電池の中に「リチウム一次電池」が含まれていることもあるのです。


時計や体温計、電卓などに使われているのは、このボタン型の小さな電池。省スペースで使えるのが強みです。


ようするに、ボタン電池は「形の呼び方」であって、「材料の種類」ではないということになります。


ボタン電池は形の名前であり、中身の材料はさまざまだということですね!


いちばん大事な違いはここ!比べる軸が違う

ここまでくると、もう見えてきましたね。


リチウム一次電池は「材料と性質」で分けた呼び方。 ボタン電池は「見た目と形」で分けた呼び方。


つまり、そもそも分類の基準が違うのです。


具体例で考えてみよう

たとえば、型番が「CR2032」と書かれた電池。これはボタン型で、しかも中身はリチウムです。


この場合、


・材料の面では「リチウム一次電池」
・形の面では「ボタン電池」


というふうに、両方の呼び方が当てはまります。


だからこそ、「どっちが違うの?」と混乱しやすいのです。でも実際は対立する関係ではなく、重なり合う関係なのですね。


分類の基準を意識すれば、モヤモヤは一気に解消します。


リチウム一次電池とボタン電池は対立するものではなく、分類の軸が違うだけなのです!


 


ここまでで、リチウム一次電池とボタン電池の関係がだいぶ整理できたのではないでしょうか。


まとめると──


  1. リチウム一次電池は材料に注目した「種類」の名前
  2. ボタン電池は見た目に注目した「形」の名前
  3. ボタン型のリチウム一次電池も存在する


──以上3点が今回のポイントです。


電池は名前のつき方が少しややこしいですが、どの視点で分けているのかを考えるだけで、一気に理解しやすくなります。


つまり「材料で見るか」「形で見るか」という基準の違いが、今回の本質なのです。


この視点を持っておけば、ほかの電池の分類もグッとわかりやすくなりますよ。