

いま注目されている燃料電池。じつは最近生まれた技術ではありません。その原理が発見されたのは、なんと19世紀。思っているよりずっと昔から研究されてきたのです。では、いったい誰が発明したのでしょうか。そして、どうやって今の実用化までたどり着いたのでしょうか。ここでは、発明者と開発の流れを時代ごとに整理していきます。
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燃料電池の原理を発見した人物として知られているのが、イギリスの科学者ウィリアム・グローブです。1839年、彼は水の電気分解を逆にすると電気が取り出せることを示しました。
水を電気で分解すると水素と酸素に分かれます。その逆に、水素と酸素を反応させれば電気が生まれる──この発見が燃料電池のはじまりです。
ただし、この時代の技術では効率や材料の問題があり、実用化までは進みませんでした。原理はわかっていても、社会に広がるには時間が必要だったのです。
つまり、原理の発見は19世紀にさかのぼるのです。
燃料電池が大きく前進したのは20世紀に入ってからです。特に注目されたのが宇宙開発でした。
1960年代、アメリカのNASAは宇宙船に燃料電池を搭載しました。宇宙では太陽光発電だけでは足りない場面もあります。燃料電池は安定した電力を供給でき、しかも発電時にできる水を宇宙飛行士の飲み水として利用できました。
宇宙開発での成功によって、燃料電池は実用技術として認められるようになりました。その後、材料技術や制御技術の進歩によって、地上での利用が広がっていきます。
つまり、宇宙開発が実用化のきっかけとなったのです。
2000年代に入ると、環境問題への関心が高まりました。二酸化炭素を減らす技術として、燃料電池が再び注目されます。
日本では家庭用燃料電池「エネファーム」が登場し、燃料電池車も市販されました。技術は改良され、効率や耐久性も向上しています。
現在は、水素の製造方法やコスト削減が大きなテーマです。再生可能エネルギーと組み合わせた「グリーン水素」が広がれば、燃料電池の活躍の場はさらに増えると考えられています。
つまり、歴史は続いており、今も進化の途中なのです。
ここまで、燃料電池の歴史と発明者について見てきました。
まとめると──
──以上3点が開発の軌跡です。
燃料電池は約180年以上の歴史をもつ技術なのです。
昔の発見が、いまの未来技術へとつながっているということですね。
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