

スマホ、電気自動車、非常用電源──どれも二次電池が支えています。でもひと口に二次電池といっても、実は中身の化学反応はさまざまです。
そこで今回は、代表的な二次電池の種類一覧と、それぞれの化学的特徴をまとめて整理します。材料や反応の違いがわかると、用途の違いも自然と見えてきますよ。
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まずは主要な種類を一覧で押さえましょう。
──それぞれ、電極材料や電解質が異なります。
1859年に登場した最古の実用二次電池です。正極に二酸化鉛(PbO₂)、負極に鉛(Pb)、電解液に希硫酸を使用します。
放電すると両極が硫酸鉛に変化し、充電で元に戻る可逆反応を利用しています。構造は比較的シンプルですが、重量が大きいのが特徴です。
鉛蓄電池は、鉛と硫酸の可逆反応を利用した最古の二次電池です!
次に登場したのがニッケル系電池です。
正極は水酸化ニッケル、負極はカドミウム、電解液は水酸化カリウムです。丈夫で大電流に強いですが、カドミウムは有害性があり、現在は使用が減っています。
Ni-Cdの改良型で、負極に水素吸蔵合金を使用します。有害金属を減らし、容量を向上させました。単三充電池などで広く使われています。
ニッケル系は、アルカリ性電解液を用いた安定型の二次電池です!
現在の主流はリチウム系です。
正極にはコバルト酸リチウムやリン酸鉄リチウムなど、負極には黒鉛が使われます。充放電時にリチウムイオンが電極間を移動するのが特徴です。
基本反応はリチウムイオン電池と同じですが、電解質がポリマー系で、薄型化しやすいのが特長です。スマホやタブレットに多く使われます。
リチウム系は、イオンの移動を利用する高エネルギー型二次電池です!
まとめると、化学的な違いは主に次の点にあります。
──材料が変われば、電圧・容量・安全性・重量などの特性も変わります。
たとえば鉛蓄電池は約2V/セル、ニッケル系は約1.2V/セル、リチウムイオンは約3.6〜3.7V/セルと、公称電圧も異なります。ここも化学系の違いによるものです。
二次電池の種類は、電極材料と電解質の違いによって決まります!
ここまで、二次電池の種類と化学的特徴を整理してきました。材料の違いが、そのまま性能の違いにつながっています。
まとめると──
──以上3点が代表的な違いです。
そして大切なのは、どの電池も“可逆的な化学反応”を共通点に持っていることです。 二次電池は材料こそ違えど、化学反応を行き来させるという原理は共通しています。
用途や性能は材料で変わる──そこが種類ごとの個性なのですね。
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