ボルタ電池で酸化銅が問題になる理由:表面が覆われて反応しにくくなるため

ボルタ電池で酸化銅が問題になる理由

ボルタ電池では電極表面の状態が反応の進みやすさに影響する電池だ。銅の表面に酸化銅が形成されると電子のやり取りが起こりにくくなる。このため電池の性能低下につながることがあるといえる。

ボルタ電池で酸化銅が問題になる理由:表面が覆われて反応しにくくなるため

ボルタ電池では、亜鉛と銅という2つの金属が大事な役目をしています。
でも実験をくり返していると、銅板の表面がくすんだり、黒っぽくなったりすることがあります。


その原因のひとつが酸化銅です。
銅の表面に別の物質ができてしまうと、電池のはたらきにも影響が出ます。では、どんなことが起きているのでしょうか。



銅の表面で何が起きているの?

ボルタ電池では、銅板は正極になります。
ここでは、電解液中の水素イオンが電子を受け取る反応が起こります。


でも銅は、空気中の酸素と反応しやすい金属でもあります。
放っておくと、表面に酸化銅という物質ができることがあります。


銅の表面に酸化銅ができると、もとの金属とはちがう性質になります。


目に見える変化

ピカピカの銅は赤みのある色をしています。
でも酸化銅ができると、黒っぽく見えることがあります。


これは表面のごく薄い部分で起きている変化ですが、電池にとっては大きな意味を持つんです。


──つまり、見た目の変化は中で起きている反応のサインなのですね。


銅の表面に酸化銅ができると、性質が変わってしまいます!


酸化銅ができるとどうして反応しにくくなるの?

では、酸化銅ができると何が困るのでしょうか。
ポイントは「電子の受け渡し」です。


酸化銅が表面をおおうと、電子のやりとりがしにくくなるのです。


金属の働きが弱まる

銅そのものは、電子を受け取る場所として働きます。
ところが、その表面が酸化銅でおおわれると、電解液との接触が悪くなります。


イメージとしては、手袋をしたまま細かい作業をするようなものです。
直接ふれ合えないので、反応がスムーズに進みにくくなるんですね。


──酸化銅は、いわば表面のブレーキなのです。


酸化銅ができると、銅の表面での反応が進みにくくなります!


表面がふさがれると電池のはたらきはどう変わる?

表面がふさがれると、電子の流れが弱まります。
その結果、電池の電圧電流も小さくなっていきます。


表面が反応しにくくなると、電池全体のはたらきも弱くなるのです。


分極との関係

水素ガスの付着や酸化銅の生成など、どれも「表面が変わること」が原因です。
こうした変化が重なると、電池の性能はさらに下がります。


だから実験では、表面をみがいたり、新しい電極を使ったりすることが大切なんですね。


──電池の性能は、表面の状態に大きく左右されるといえるでしょう。


表面が覆われると、電池の電圧や電流は弱くなります!


 


ここまでで「ボルタ電池で酸化銅が問題になる理由」が整理できました。
ポイントは、表面の変化と反応のしにくさです。


まとめると──


  1. 銅の表面に酸化銅ができると性質が変わる。
  2. 酸化銅が電子の受け渡しをじゃまする。
  3. その結果、電池の電圧や電流が弱くなる。


──以上3点が、酸化銅が問題になる理由です。


ボルタ電池は目に見えない電子のやりとりで動いていますが、その舞台は金属の表面です。表面が覆われるだけで反応が進みにくくなり、電池の力が落ちてしまうのです。小さな変化が大きな影響を生む──そこに電池の繊細さがあるということになるのですね。