

ニッケル水素電池とリチウム電池。
どちらも身近な電池ですが、「同じリチウムって名前がつく電池と何が違うの?」と感じたことはありませんか?
じつはここで言うリチウム電池は、一般的にリチウム一次電池(充電できないタイプ)を指すことが多いです。一方、ニッケル水素電池は充電してくり返し使える電池。ここがまず大きな分かれ目です。
見た目は単三や単四で似ていても、中身の反応も、使い方も、得意な場面もかなり違います。順番に整理していきましょう。
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いちばん分かりやすい違いは「充電の可否」です。
ニッケル水素電池は二次電池。充電して何百回も使えます。
一方、リチウム電池(一次)は充電できません。
どうしてそんな違いがあるのでしょうか。
それは内部の化学反応が元に戻せるかどうかに関係しています。ニッケル水素電池は反応をある程度逆向きに進められますが、リチウム一次電池は基本的に元に戻せません。
一次タイプのリチウム電池を無理に充電すると、発熱や破裂の危険があります。見た目が似ていても、扱いはまったく違うのです。
つまり、くり返し使うならニッケル水素電池、長期間そのまま保存して使うならリチウム電池という違いがあるわけです。
充電できるかどうかが、まず最初の大きな分かれ道です!
次に電圧を比べてみましょう。
ニッケル水素電池は1.2ボルト。 リチウム一次電池は種類にもよりますが、単三タイプなら約1.5ボルト、コイン型では3ボルトのものもあります。
リチウム電池は電圧が高く、しかもエネルギー密度が大きいのが特長です。軽くて長持ちしやすいのです。
たとえば、
──こうした長期間交換せずに使いたい機器には、リチウム電池が向いています。
一方、
──このように頻繁に使う機器には、充電できるニッケル水素電池が便利です。
用途がまったく違うということですね。
長持ち重視ならリチウム、くり返し使用ならニッケル水素が基本です!
もうひとつ重要なのが「保存の強さ」です。
リチウム電池は自己放電が非常に少ないという特長があります。数年保管してもほとんど電力が減りません。
一方、ニッケル水素電池は以前は自己放電が大きいという弱点がありました。ただし、最近の低自己放電タイプではかなり改善されています。
何年も交換せずに使いたい非常用機器には、リチウム電池が向いています。すぐ使える状態を長く保てるからです。
つまり、保存性能ではリチウム電池が優位ということになります。
長期保存という点では、リチウム電池が強いです!
ここまでで、ニッケル水素電池とリチウム電池の違いが整理できました。
まとめると──
──以上3点が大きな違いです。
どちらが優れているという単純な話ではありません。それぞれが「得意な役割」を持っています。
電池は性能だけでなく、使い方や目的に合わせて選ぶことがいちばん大切なのです。
上手に使い分けることで、電池の力を最大限に活かせるということですね。
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