

リチウムポリマー電池って、毎日使っているときよりも「しばらく放置していたとき」のほうが、なんだか急に元気がなくなることがありますよね。久しぶりに使おうとしたら、膨らんでいたり、充電してもすぐ減ったり。
実はリチウムポリマー電池は、“使っていない時間”にもゆっくりと劣化が進むタイプの電池です。しかも、保管状態しだいでそのスピードはかなり変わります。だからこそ、長期保管のポイントを知っておくことが大切なんですね。
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リチウムポリマー電池の劣化は、基本的に内部の化学反応の変化によって起こります。充電も放電もしていなくても、電池の中ではわずかな反応が続いているのです。
とくに関係が深いのが、電極表面にできるSEI皮膜(固体電解質界面)の変化。これは本来、電池を安定させるための保護層なのですが、時間がたつと厚くなりすぎてしまうことがあります。すると、リチウムイオンの通り道が狭くなり、内部抵抗が増える。これが「持ちが悪くなる」原因のひとつです。
──つまり、保管中でも“じわじわ進む変化”があるということなのです。
劣化を早める一番の要因は高温です。温度が高いほど化学反応は活発になり、劣化も加速します。
たとえば夏の車内に放置すると、内部温度は50℃以上になることもあります。こうした環境では、容量低下やガス発生による膨張が起こりやすくなります。
リチウムポリマー電池の劣化は、主に化学反応の進みすぎによって起こるのです!
「使わないから満タンで置いておこう」や「空っぽのまま放置していた」──これ、どちらもあまりおすすめできません。
リチウムポリマー電池は、高電圧状態でも極端な低電圧状態でもストレスが大きくなります。
──これらは劣化を早めやすい代表例です。
満充電状態では、セル電圧は1セルあたり約4.2V付近になります。この高電圧が長く続くと、電極材料にストレスがかかりやすくなります。
逆に、電圧が下がりすぎた状態で放置すると、いわゆる過放電状態になり、最悪の場合は再充電できなくなることもあります。つまり「両極端は避ける」が基本なのです。
長期保管では、満タン放置も空っぽ放置もNGと覚えておきましょう!
ではどうするのがベストなのか。一般的に推奨されるのは、40〜60%程度の残量で保管することです。これは電圧でいうと、1セルあたり約3.7〜3.9V付近。
この範囲は、内部ストレスが比較的少なく、化学反応の進み方も穏やかになります。ドローン用の充電器などには「ストレージモード」がある場合もあり、保管向け電圧に自動調整してくれます。
──この条件を守るだけで、劣化スピードはかなり抑えられます。
長期間まったく触れないのではなく、数か月に一度は電圧を確認するのがおすすめです。自然放電で電圧が下がりすぎると、気づかないうちに過放電域に入ることがあります。
また、膨張や異臭があれば使用を控える判断も必要です。物理的な変化は、内部トラブルのサインかもしれません。
保管のコツは、中くらいの残量+涼しい環境+定期チェックです!
リチウムポリマー電池の劣化原因と長期保管の注意点をまとめると──
──以上3点が重要ポイントです。リチウムポリマー電池は、使っていなくても少しずつ変化します。だからこそ、保管のしかたが寿命に大きく影響するのです。 つまり「使わない期間こそ丁寧に扱う」ことが、長持ちへの近道だということなのです。
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