
電気が今みたいに「当たり前」になるまで、実は何百年もの歴史があるんです。雷の光を不思議がっていた時代から、ボタンひとつで明かりがつく時代へ──このページでは、電気の発見から実用化までの歴史を、わかりやすくたどっていきます。「誰が見つけたの?」「いつから使われるようになったの?」そんな疑問をスッキリ解決していきましょう!
バルト海の琥珀
古代ギリシャの哲学者タレスは、琥珀をこすった際に発生する静電気に注目し、電気現象の研究の先駆けとなった
出典:Photo by Homik8 Michal Kosior / Public domainより
最初に電気の存在に気づいたのは、古代ギリシャの人たちだと言われています。
紀元前600年ごろ、琥珀(こはく)を布でこすると軽いものを引き寄せることが知られていて、これが「静電気」の最初の記録。この現象を記したのが、あの有名なタレスという哲学者でした。
ただし当時は、これが「電気」だとは思われていませんでした。「なんか不思議なことが起こるな〜」って感じだったんです。
ベンジャミン・フランクリンの凧実験の銅版画
雷が電気であることを証明するため、フランクリンが雷雨の中で凧を揚げ、鍵に電気火花を引き出す実験を行った様子を描いた1881年の挿絵
出典:Photo by Le Roy C. Cooley / Public domainより
電気の正体がだんだんわかってきたのは、17〜18世紀にかけて。ここで登場するのが、あのベンジャミン・フランクリン!
アメリカの偉人フランクリンは、雷が電気であることを証明しようとして、雷雨の中で有名な「凧あげ実験」を行いました。ちょっと命知らずですが、このおかげで雷と電気が同じものだと分かったんです。
さらに、
と、次々に電気の仕組みが明らかになっていきました。
エジソンが発明した白熱電球
トーマス・エジソンが1879年に開発した実用的な白熱電球の初期モデル
出典:Photo by Alkivar / CC BY-SA 3.0より
19世紀に入ると、いよいよ電気が「使えるもの」として身近になっていきます。
この時代の技術が、やがて家庭の照明・モーター・ラジオ・冷蔵庫などへとつながっていくんです。そして20世紀にはコンピューター、21世紀にはスマートフォンと、電気の使い道はますます広がっていきました。
電気って今じゃ当たり前だが、発見から実用化までに数えきれねぇくらいの人のひらめきと努力があったんだぜ。昔の奴らの挑戦があったからこそ、今じゃスイッチ一つで暮らしがガラッと変わるってわけだ、しっかり覚えとけよ!