
電気って「見えないけどそこにある力」ですよね。ならその「力を生み出す場所」は?それが今回のテーマ・・・電場とは「電気の力がはたらく空間のこと」なんです。このページでは、「電場ってそもそも何?」「どんなところにあるの?」「何に役立ってるの?」といった疑問をスッキリ解決していきます!
陽子から放射される電場線
陽子(正の電荷)から放射状に外向きに伸びる電場線を示す図。電場線の密度は電場の強さを表す。
出典:Image by Geek3 / CC BY-SA 3.0より
まずは基本からいきましょう。電場(でんば)っていうのは、「電気の力がはたらく空間」のこと。もうちょっとイメージしやすく言うと、「電荷がまわりに影響を与える範囲」とも言えます。
たとえば、風船を髪にこすったあと、髪が逆立つ…っていう現象、見たことありますよね?これ、風船に静電気(=電荷)がたまって、そのまわりに電場ができて、髪の毛に引っ張る力がはたらいてるんです!
電場は、プラスの電気(陽子)とマイナスの電気(電子)があると、それぞれ「外に向かう力」と「内に引き寄せる力」を生み出すんですよ。
ヴァン・デ・グラーフ起電機の実演
少女がヴァン・デ・グラーフ起電機に触れ、強い電場によって帯電し、髪の毛が互いに反発して逆立っている様子
出典:Photo by Biswarup Ganguly / CC BY 3.0より
電場がある場所では、電荷を持ったもの(電子など)が引っ張られたり、押されたりします。このときに生まれるのが「電気の力」ってこと。
身近なところだと、こんな場面で電場が活躍しています。
つまり電場って、「電気を目に見える形に変えてくれる、舞台裏の主役」って感じなんですね。
電場の可視化:粉末のパターン形成
静電気を帯びたプラスチック製スプーン上で、粉末が電場の影響を受けて特定のパターンを形成している様子
出典:Photo by Chuck Ritola / CC BY-SA 4.0より
「電場って見えないのに、どうやって存在がわかるの?」って思いますよね。実は電場の向きや強さは、ちゃんと矢印(ベクトル)で表すことができるんです!
たとえば理科の実験では、電荷を置いたときに受ける力の向きを使って、電場を可視化することができます。しかも電場は電圧の変化(電位差)と関係が深くて、「坂道の傾き」と同じように、「電気の流れやすさ」も表してくれるんです。
この性質を利用して、電場は電子回路の設計や、電子顕微鏡の制御にも活かされているんですよ。
陽子の周囲に形成される電場ベクトル
正の点電荷(陽子)から放射状に外向きに広がる電場ベクトルを示す図
出典:Image by Mfrosz / Public domainより
電場って聞くと難しそうに感じるかもしれねぇが、実は「電気の力が伝わる空間」のことなんだぜ!静電気からコピー機まで、身近なところでバリバリ活躍してる電場の存在、ちょっとは身近に感じられたんじゃねぇか?これから電気を見る目がガラッと変わるぜ!