
バチッ!って指先に痛みが走る、あの「静電気」…。
実はあれ、放電(=たまりすぎた電気が一気に流れ出す現象)なんです!このページでは、「放電って何?」「どんな場面で起こるの?」「どうしてバチッとなるの?」といった素朴な疑問に、身近な例をまじえてわかりやすくお話ししていきますね。
放電管の簡易図解
電極間の電位差により形成された電場が、陽イオンと陰イオン(または電子)をそれぞれ陰極と陽極へ加速させ、放電現象を引き起こす。
出典:Rudolfensis / CC BY-SA 3.0より
まず基本からいきましょう。放電っていうのは、たまった電気が一気に移動することを指します。
電気って、プラスとマイナスのバランスが取れてると安定してるんだけど、こすれたり電源をつないだりすると、どっちかに偏って電荷がたまることがあるんです。そしてそのままじゃ不安定だから、「元に戻ろう」として一気に電気が流れちゃうんですね。
このときに起こるのが放電。空気や物体の中を通って、一気にバランスを取ろうとするわけです。
緑色に輝く「OPEN」のネオン看板
ネオンガスの放電により発光する看板。夜間の店舗営業を知らせるために使用される。
出典:Photo by Justinc / CC BY-SA 2.0より
「放電」って聞くと難しそうだけど、実は私たちの周りでよく起こってるんですよ。たとえばこんな場面です。
こうして見ると、放電ってぜんぜん他人事じゃないんですよね。むしろ、毎日どこかでお世話になってます!
航空機が雷雲近くを通過した際のコロナ放電現象
雷雲の近くを飛行する航空機に発生するコロナ放電の様子
出典:Photo by Griz13 / CC BY-SA 4.0より
じつは放電にはいろんな種類があります。電圧の強さや、空気の状態によって起こり方が違うんです。
放電にもこんなにバリエーションがあるって、ちょっとびっくりですよね。
放電ってのは、「たまりすぎた電気が一気に流れ出すこと」なんだぜ!静電気や雷、ネオンの光まで、オレたちの身の回りでバチッと大活躍してるってわけだ!