パワーエレクトロニクス

パワーエレクトロニクス

パワーエレクトロニクスは、電力の変換・制御・供給を効率的に行うための電子技術を指す。電力用半導体を使い、電気エネルギーを望ましい形に加工する役割を担う。高電圧・大電流を扱う分野であり、電気工学との関係が深い。

パワーエレクトロニクスを知る、それは電気が「力を操る技術」を知ること

コンセントに刺した家電が動いたり、電車がなめらかに加速したり、電気自動車がエコに走ったり…。そんな現代の便利な暮らしのウラ側で活躍しているのが、パワーエレクトロニクス(=電気の力を自在にコントロールする技術)なんです!このページでは、「パワーエレクトロニクスってなに?」「どんなことができるの?」「どこで使われてるの?」という疑問に、わかりやすくお答えしていきますよ!



パワーエレクトロニクスは「電気の流れを操る技術」

バルト海ケーブルのサイリスタタワー

バルト海ケーブルのサイリスタタワー
スウェーデンのバルト海ケーブルABの変換所にある、高さ16.8メートルのサイリスタタワー。パワーエレクトロニクス技術を活用し、交流と直流の変換を行う。

出典:Title『Baltic_Cable_Thyristorturm』-Photo by Baltic Cable AB /GNU Free Documentation License,Wikimedia Commons CC BY-SA 3.0より


パワーエレクトロニクスとは、大きな電力(パワー)を電子回路でコントロールする技術のこと。


もっと簡単に言えば、「たくさんの電気を、必要なタイミング・必要な量だけ上手に使う」ためのしくみです。ポイントは電気をムダなく、効率よく、安全に扱うこと!


たとえば…


  • 電圧や電流の調整(昇圧・降圧)
  • 直流と交流の変換(整流・インバータ)
  • 電力のオン・オフ制御(スイッチング)


こういった処理をパワー半導体という部品で行うのが、パワエレの特徴なんです!


どこで使われてるの?

Absaar社製の鉛蓄電池用充電器

Absaar社製の鉛蓄電池用充電器
パワーエレクトロニクス技術を活用し、12Vの鉛蓄電池を効率的に充電する装置

出典:Title『Absaar Batterie Ladegerät』-Photo by Thiemo Schuff / Wikimedia Commons CC BY-SA 3.0 DEより


パワーエレクトロニクスの技術は、実は私たちの暮らしのありとあらゆるところで使われています!


  • エアコンや冷蔵庫:モーターの回転をなめらかに制御
  • 電気自動車:バッテリーの電力をうまくコントロールして加速・減速を調整
  • 電車やエレベーター:省エネでスムーズな動きを実現
  • 太陽光発電:発電した電気を家庭用に変換(インバータ装置)
  • パソコンの電源:AC100V→DC5Vなどの変換もこの分野!


つまり、電気が流れている場所にはだいたいパワエレがあるといっても過言じゃないんです!


未来のエネルギーを支えるカギにも!

パワーエレクトロニクスは、これからの再生可能エネルギー社会カーボンニュートラルを実現するためのカギにもなっています。


  • 太陽光・風力の安定供給:発電が不安定でも、パワエレで電気を安定化
  • 電力貯蔵:電池と組み合わせて効率的に充電・放電を制御
  • 省エネ技術:無駄な電力をカットして、持続可能な社会へ


だからこそ、今世界中で注目されている技術なんですね!


パワーエレクトロニクスってのはよ、電気の力を思いのままに操って、生活も産業もガッチリ支えるスーパー技術だぜ!エアコンから電車、太陽光発電まで、見えねぇところでド派手に活躍してんの、マジでスゴイだろ?