雷の発生環境・条件

雷の発生環境・条件

雷は主に湿った空気が急上昇して積乱雲が形成されるような不安定な大気環境で発生する。強い上昇気流が水滴や氷晶を激しく動かすことで電荷分離が起こる。これにより雲内に強い電場が形成され、放電現象として雷が生じる。

雷の発生条件を知る、それは電気の「自然界での目覚め」を知ること

バリバリッ!と空を走る。夏の夕立のときによく見るけど、冬にはあんまり見かけない…
「雷って、どんなときに起きるの?」って不思議に思ったことありませんか?


雷が発生するには「雲の中で電気がたまる条件」と「空気の状態」がバッチリそろっている必要があるんです!


このページでは、雷が発生するために必要な環境や気象条件を、「雲・温度差・空気の流れ」などのポイントに分けて、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!



雷が生まれる主役は「積乱雲(せきらんうん)」!

雷が発生する場所は、ほぼ積乱雲(いわゆる入道雲)と決まっています!


この雲の中では、


氷の粒や水滴が上昇・下降をくり返して、ぶつかり合いながら電気を帯びていく


という現象が起きていて、それが雲の中での「電気のたまり場」になっていくんです。


積乱雲の特徴は…


  • 縦に大きく発達(高さ1万メートル以上)
  • 中がとにかくゴチャゴチャ動いている(上昇気流が強い)
  • 氷・雨・空気・水蒸気がグチャ混ぜ状態


だからこそ、摩擦による帯電がガンガン進む=雷が起きる!というわけなんです。


雷が発生するための「3つの条件」

じゃあ積乱雲ができるには?というと、気象的にはこの3つが必要になります!


  1. 強い上昇気流:あたたかい空気が一気に上にのぼる!
  2. 湿った空気:水蒸気がたくさんあると、雲が育ちやすい
  3. 気温の急な変化:上と下で温度差が大きいと、空気がよく動く!


この条件がそろうと「雲がどんどん発達→電気がたまる→雷ドーン!」の流れになるんですね。


意外?冬にも雷はある!

「雷って夏だけの現象でしょ?」と思いがちですが、実は冬にも雷は発生します!


特に日本海側などでは、「雪おこし」「鰤起こし(ぶりおこし)」なんて呼ばれてる冬の雷が有名。


これは、


  • 海上の暖かい空気と、上空の冷たい空気の差
  • 湿った空気が山を越えて強制的に上昇する地形


といった局地的な積乱雲の発達によって起こるんです!


オレ様が空に現れるにはなァ、ただ天気が悪いだけじゃダメなんだよ!湿った空気がブワッと上にのぼって、雲の中で水と氷と空気が大乱闘!そこで電気がたまりまくって、やっとオレ様がバリバリ登場できんだ!つまり、雷が出るときゃ空が本気ってことだな!