ゴロゴロ…ドカーン!と空を割る雷。
昔の人たちは、この壮大な自然現象にただ驚くだけじゃなく、「神の怒り」や「天からのメッセージ」と受け取っていました。世界各地で雷は神聖なもの、時に恐ろしい存在として語られてきたんです。
この記事では、世界のさまざまな文化や宗教に登場する雷にまつわる神話・信仰を、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!
世界の雷神話
雷=神の力というイメージは、多くの神話に共通しています。代表的な雷神たちをいくつか紹介しましょう!
日本神話:タケミカヅチ
雷の剣をふるう武神で、国譲り神話にも登場。鹿島神宮の主神です。
北欧神話:トール
雷のハンマー「ミョルニル」を持ち、巨人を倒す力の神。マーベル映画でも有名ですね!
ギリシャ神話:ゼウス
全知全能の神で、雷霆(らいてい)=稲妻を武器にしています。オリュンポス山から世界を見守る存在。
インド神話:インドラ
雷と雨を司る神で、悪神ヴリトラを打ち倒すヒーロー的存在。
アフリカ神話:シャンゴ(ヨルバ族)
雷を起こす力を持つ王様で、怒ると雷が落ちる!という信仰が根付いています。
どの神様も、雷=戦いや裁きの象徴として描かれているのが特徴です。
雷は「神のメッセージ」だった!?
雷を単なる自然現象と見るのではなく、「神さまが怒っている」「何かの兆しだ」と考える文化も多かったんです。
たとえば、
- 日本の神道では、雷は「清めの力」とされて、悪霊を払う意味もあったとか。
- 中世ヨーロッパでは、雷は「罪への罰」として受け止められ、教会に避雷針を設けるのを「神への冒涜」と考える人もいたそうです。
- アフリカの部族では、雷の落ちた場所を「聖地」として特別扱いする例も。
つまり、雷が鳴った=超常的な意味があると信じられてたわけですね。
雷の音や光にも「意味」がある?
雷が「バリバリ」「ゴロゴロ」と鳴ると、ただビックリするだけじゃなくて、「この音には何か意味があるのでは?」って感じていた人たちもたくさんいました。
たとえば…
- 沖縄地方では、「雷が鳴ると神様が舞い降りる」と言い伝えられていたり、
- 中国では、「雷公(らいこう)」という雷神が太鼓で天を鳴らしていると考えられていました。
- 日本でも、雷鳴は「稲の実りを知らせる音」として、農作物にとってはありがたい存在だったんです。
雷はこわいだけじゃなく、恵みや豊穣の象徴としても信じられてたんですね。
雷様っちゅうのはなァ、どの国でも昔っから「神の力」って扱われてきたってワケよ!ビリビリ鳴らしてんのも、ただのお遊びじゃねぇ。時には怒り、時には祝福、オレたちゃそういうもん背負って空から見てんだぜ!ありがたく思えよ!