電磁パルス(EMP)

電磁パルス(EMP)とは

電磁パルス(EMP)とは、短時間で強い電磁界が生成される急激な電磁放射のことである。核爆発や高出力電磁波兵器、強い太陽嵐などで発生し得る。瞬間的な高電界が電気・電子機器に広範な影響を与える現象を指す。

EMPを知る、それは現代文明の盲点と対策を知ること

もしも突然、スマホもテレビも車も一斉に止まったら…?そんな映画みたいな現象を引き起こすのが、電磁パルス(EMP=ElectroMagnetic Pulse)なんです。これは、超強力な電磁波が一瞬で電子機器を壊してしまうという、ちょっと怖いけど現実にありうる現象。このページでは、「EMPって何?」「どうやって起こるの?」「どんな影響があるの?」という疑問に、しっかりお答えしていきます!



EMPは「強力すぎる電磁波のバクハツ」


電磁パルス(EMP)っていうのは、簡単に言うと超ド級の電磁波ショックのこと。


通常の電磁波(スマホの電波とか)は弱くて安全なんだけど、EMPはとにかく一瞬でドーン!と来るエネルギーの塊みたいなもので、電子機器の中の回路をごっそり壊してしまうことがあるんです。


これはいわば目に見えない雷みたいなもので、しかも電子機器だけを狙い撃ちしてくるイメージ。バチッ!という放電ではなく、「ピカー!」っと空間全体に電磁波が走るんですね。


EMPはどうやって起こるの?

EMPの発生メカニズム図

高高度核爆発によるEMPの発生メカニズム
ガンマ線が大気中で電子を放出し、地球の磁場によって偏向されることで広範囲にEMPが発生する様子を示す図

出典:Photocopier / Public domainより


EMPが起こる原因はいくつかあります。自然現象と人為的なものに分けられます。


  • 核爆発:高高度で核兵器が爆発すると、強烈なガンマ線が大気を刺激してEMPを発生させます。これは核EMPと呼ばれ、軍事用EMPの代表例です
  • 太陽フレア:太陽からの強力なプラズマの嵐(コロナ質量放出)でも、地球の磁場が揺さぶられてEMP的な現象が起こります
  • 電子兵器:最近では、EMPを起こす専用の非核兵器(マイクロ波兵器など)も開発されています


つまり、EMPって自然にも人工的にも起こりうる、現実に存在するリスクなんですね。


EMPで何が壊れる?どう対策する?

ファラデーケージによる電磁波防護実験

ファラデーケージによる電磁波防護実験
パリの「発見の宮殿」で行われた実験で、ファラデーケージ内の人物が電気アークから保護されている様子を示す

出典:Title『Cage_de_Faraday』-Antoine Taveneaux /GNU Free Documentation License,Wikimedia Commons CC BY-SA 3.0より


EMPはとにかく電子機器の天敵。特にマイコンやICチップが入っているような機器はとても脆弱です。


  • スマートフォン:通信も表示もアウト
  • テレビやパソコン:基板が焼かれて一発で故障
  • 車や電車:現代の車は電子制御されてるので、停止する可能性も
  • 発電所や送電網:大規模停電につながる恐れも


家庭でできるEMP対策としては、「ファラデーケージ」と呼ばれる金属で囲った空間に大切な電子機器を入れておくという方法もあります。ただし、完全な防御は難しく、専門的な備えが必要です。


電磁パルス(EMP)ってのはよ、電子機器を一瞬でブッ壊す超強力な電磁波の衝撃だぜ!映画の中だけの話じゃねぇ、太陽や兵器からマジで飛んでくる可能性があるから、知ってるだけでデカい備えになるんだよ、忘れんなよ!