
電気って、なんでもかんでも通るわけじゃないんです。ちゃんと「流れやすい物」と「流れにくい物」があって、その性質を知っておくと、電気のトラブルを防いだり、安全に使えたりするんですよ。このページでは、絶縁体というのは「電気をほとんど通さない物質」だということを、わかりやすく紹介していきます!
鉄道用セラミック絶縁体
鉄道の架線支持に使用されるセラミック製の絶縁体
出典:Photo by Thermos / CC BY-SA 3.0より
絶縁体(ぜつえんたい)っていうのは、かんたんに言うと電気が通りにくい物質のことなんです。
たとえば、
こういう素材は、電気が流れにくいので「電気をさえぎる壁」みたいな役割をしてくれます。
コードの外側がプラスチックやゴムで覆われてるのも、まさにこの絶縁体の力で安全を守っているんですよ。
理由はちゃんとあって、絶縁体の中には電子が自由に動けないんです。
電気が流れるってことは、電子が中を動き回ってる状態。でも絶縁体の中では、電子たちがガチガチに固定されてて、動くスペースがないんです。だから電気が通れない=流れないってわけ。
逆に、電子がスイスイ動ける物質は導体(電気を通す素材)になります。
導体(左)と絶縁体(右)の比較図
出典:Photo by Siyer300 / CC BY-SA 4.0より
上の図は、「導体(conductor)と絶縁体(insulator)の違い」を、電場(E)の働きという視点からわかりやすく示したものです。
すなわち導体の中では電場が働かない= 電気がよく流れる性質に繋がっています。
すなわち絶縁体の中では電場が残る= 電気を通しにくい性質につながっています。
図は、「電気を通す・通さない」の違いが、電子の自由度と電場の中の様子に表れていることを、ものすごくシンプルに見せてくれてるんです!
エアコン配管のゴム製断熱材
家庭用エアコンの配管に使用される発泡ゴム製の絶縁材。熱と電気の両方を遮断する役割を果たす。
出典:Photo by Achim Hering / CC BY 3.0より
「電気を通さない」ってだけで、実は私たちの生活をめちゃくちゃ守ってくれてるんです。たとえば…
こんなふうに、絶縁体がなかったら、電気ってすごく危ないものになっちゃうんですよね。
絶縁体って言葉はなじみ薄いかもしれねぇが、実は「電気を通さねぇ素材」のことを指してるんだ。電気の事故防止には絶対欠かせねぇ存在だから、導体とセットでバッチリ覚えとけよ!