

風力発電って「風が強い場所に建てればOK!」みたいに思われがちです。
でも実は、風が強いだけだと足りないことも多いんですね。
というのも、風車は大きくて重い設備ですし、建てたら長く動き続けます。
だからこそ、風だけでなく地形や周りの環境、そして電気を送る道まで含めて「ここなら続けられる」という場所を探す必要があるのです。
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まず最初の条件は、やっぱり風です。
ただしポイントは「強さ」だけではありません。風力発電がほしいのは、できるだけ安定して吹く風なんです。
風が強くても、急に弱くなったり、向きがコロコロ変わったりすると、発電量が安定しにくくなります。
しかも風車は、強すぎる風だと安全のために止まることもあるので、「とにかく強風!」が最強というわけでもないんですね。
風の条件として見られやすいのは、こんなところです。
──こういう条件がそろうと、発電量の見込みが立てやすくなります。
「海沿いって風力発電に向いてるの?」という疑問、よく出ます。
結論から言うと、向いている場所が多いです。なぜなら、海の上や海岸は建物や森などのじゃま物が少なくて、風がスーッと流れやすいからです。
逆に山の上も、場所によっては強い風が吹きます。
ただし山は地形が複雑なので、風が乱れやすい場所もあります。だから山の上が全部OKというより、風の通り道になっているかどうかが大切なのです。
風力発電に必要なのは、強い風より“安定して使える風”なのです。
風の条件は、強さと安定のバランスで判断するのがコツなのです!
次の条件は、地形と地盤です。
風車は高くて重いので、しっかり支えられないと危険ですし、工事そのものが難しくなります。
たとえば地面が弱いと、巨大な柱を支える基礎を作るのに苦労します。
また斜面が急すぎる場所だと、工事用の道を作るのも大変になります。
地形と地盤で見られやすいポイントは、こんな感じです。
──ここが弱いと、そもそも建てるのが難しくなります。
山の上は風が取りやすい場所がある反面、工事が大変になりやすいです。
部品が大きすぎて運べない、重機が入れない、道を作るのが大工事になる──こういう問題が出やすいんですね。
しかも工事が大変だと、コストも上がります。
つまり「風が良いから山の上で決まり!」ではなく、建てる難しさも含めて判断する必要があります。
その点、海沿いは平らな場所が取りやすく、運びやすいこともあります。
もちろん海岸でも地盤や波の影響など注意点はありますが、工事面での条件がそろいやすい場所があるのも事実です。
風車は“建てられる場所”であることが、立地条件の土台になるのです。
地形と地盤は、風車を長く支えるための大事な条件なのです!
最後の条件は、作った電気をちゃんと届けるための送電と、周辺との共存です。
風車がどれだけ発電しても、その電気を送れなければ意味がありません。
そこで重要になるのが、送電線につなぐための系統(電気の道)です。
近くに送電設備がないと、新しく線を引く必要があり、時間もお金もかかります。
さらに、周辺の環境とのバランスも見られます。
音、景色、影のチラつき、生きものへの影響など、近くに何があるかで条件が変わるんです。
整理すると、こんなポイントになります。
──つまり「作る」だけでなく「届ける」「共存する」までが立地条件です。
「じゃあ人がいない場所が一番いいの?」と思うかもしれません。
たしかに住宅が近いと音や景観の問題が出やすいので、距離は大事です。
でも遠すぎると、今度は送電線が届かない、道がない、工事が難しい……という別の問題が出ます。
ようするに、遠いほど良いわけでもなく、近いほど良いわけでもない。ここが立地選びの難しさなんです。
だからこそ、風力発電は「海沿いか山の上か」の二択ではなく、 風・建てやすさ・送電と共存の3つをまとめて考える必要があるわけです。
風力発電は、電気を作る場所であると同時に“周りと共存する場所”でもあるのです。
立地条件の最後は、送電と共存まで見て決めるのが大事なのです!
ここまでで「風力発電に必要な3つの立地条件」というテーマでお話してきました。
結論としては、風力発電の場所選びは「風だけ」では決まらないのです。
まとめると──
──以上3点が、海沿いか山の上かを判断するための基本になります。
海沿いは風が安定しやすく、運びやすい場所もあります。
山の上は風の通り道を当てられれば強いけれど、工事や災害の条件が厳しくなることもある。だからこそ、どちらが正解というより、条件の組み合わせで「その場所の向き不向き」が決まります。
風力発電の立地は、“風・地面・電気の道”をそろえて初めて成り立つのだということですね。
つまり、適した場所は一言では決められない──だからこそ選び方が大事なのです。
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