地熱発電の原理:どうやって発電する?小学生向けに簡単解説!

地熱発電の原理

地熱発電は地下深くにある高温の蒸気や熱水を地上に取り出し、その圧力でタービンを回して発電機を動かす仕組みである。蒸気の運動エネルギーが回転エネルギーへと変わり、最終的に電気エネルギーへと変換される流れになっている。燃料を燃やさず地球内部の熱を直接利用する点が大きな特徴だ。

地熱発電を支える3つの「原理」とは何か:どうやって発電する?小学生向けに簡単解説!

地熱発電って、名前だけ聞くと「地面の熱で電気ができるの?」って不思議に思いませんか?


でも実は、地球の中の熱をうまく借りて、お湯蒸気をつくり、その力でタービンを回して電気に変えているんです。つまり、身近な「やかんの湯気」のスケールを、ものすごく大きくしたイメージ。



熱の原理:地球の中は「巨大なストーブ」

まず大前提として、地球の中はひんやりではなく、かなりの高温です。しかもその熱は、地面のすぐ下にある場所もあれば、ずっと深いところにある場所もあります。


そして地熱発電がねらうのは、地下で温められた地下水岩石の熱。なぜなら、熱がある場所では水が温まり、さらに条件がそろうと蒸気にもなってくれるからです。ここがスタート地点なのです。


地熱が生まれる理由は、ざっくり言うと次のような感じです。


  • 地球ができたときの「熱の名残り」が残っている。
  • 地球の中で起きる「放射性元素の変化」で熱が出る。
  • 火山の近くなどでは、マグマの熱が地面を温める。


──こんな具合に、地球は中からコツコツ熱を出し続けています。だからこそ、地面の下を上手に探すと「温泉みたいに熱い水」が見つかるわけですね。


地熱発電の第一歩は、地下にある「熱そのもの」を見つけて利用すること。ここを外すと、どんなに装置が立派でも動きません。


熱が集まる場所には「しるし」がある

とはいえ、どこを掘っても熱いわけではありません。まず火山地帯温泉が多い地域は、地下の熱が地表に近いサインになりやすいんです。


逆に言えば、熱が弱い場所で無理に進めると、深く掘っても十分な温度が得られないことがあります。掘る場所の見当ちがいは、大きなムダにつながりやすいので注意が必要です。だからこそ調査が大事、というわけで。


地熱発電はまず「地球の熱を見つける」ところから始まるのです!


蒸気と圧力の原理:地下の力で「上に運ぶ」

次に大事なのが、地下の熱でできた熱水蒸気を、地上まで持ってくることです。ここで活躍するのが井戸(いど)、つまり地面に掘る井戸型の穴ですね。


というのも、地熱発電は「地下でできたエネルギー」を地上に運ばないと、発電機まで届きません。しかも運び方のポイントは、地下にある圧力温度。水は高温になるほど蒸気になりやすく、圧力が変わると状態も変わりやすいんです。


地上へ取り出すしくみは、代表的にはこんな流れです。


  1. 地下の熱で温められた熱水・蒸気がたまっている場所を見つける。
  2. そこまで掘り、井戸を通して地上へ出す。
  3. 蒸気として使える形に整えて、次のタービンへ送る。


──この順番がスムーズだと、発電に使える「勢いのある蒸気」が取り出せます。ようするに、地下のエネルギーをちゃんと“届ける”工程なのです。


地熱発電のカギは、地下の熱水や蒸気を「ちょうどよい状態」で地上に出すこと。熱いだけでもダメで、使える形で出てきてくれないと困るんですね。


方式によって「蒸気の作り方」が変わる

地熱発電には、取り出した蒸気をそのまま使うドライスチーム方式、熱水を減圧して蒸気にするフラッシュ方式、別の液体で熱を受け取って回すバイナリー方式などがあります。


しかも方式が変わると、必要な温度設備も変わります。だからこそ、地下の状態に合わせて「どの方法が合うか」を選ぶのが現実的、ということですね。


蒸気と圧力の原理を押さえると、地下のエネルギーを地上へ届けられるのです!


タービンと発電機の原理:回転を電気に変える

最後は、いよいよ「電気に変える」場面です。地上に出てきた蒸気には勢いがありますよね。あの勢いを使って、羽のついたタービンを回します。


そしてタービンが回ると、つながっている発電機の中で磁石やコイルが動き、電気が生まれます。ここが地熱発電のゴール。つまり「熱」→「蒸気の力」→「回転」→「電気」という変身リレーなのです。


発電所の中の流れは、イメージしやすく整理するとこうです。


  1. 蒸気でタービンを回す。
  2. タービンの回転が発電機に伝わる。
  3. 発電した電気を送電線で届ける。


──このように、蒸気のパワーは「回転」に姿を変え、回転は「電気」に姿を変えます。だからこそタービンは、発電の主役級なんですね。


蒸気の勢いをタービンで回転に変え、その回転を発電機で電気に変えるのが基本。ここがわかると、地熱発電がぐっと身近になります。


使い終わった蒸気は「戻して」くり返す

発電に使った蒸気は、そのまま空に捨てて終わり、ではありません。多くの場合、蒸気を冷やして水に戻し、地下へ戻す還元(かんげん)という作業をします。


なぜなら、地下の資源をむやみに減らさず、長く使うためです。もちろん管理は必要ですが、ただ捨てているわけではないのです。


地熱発電は「回転→電気」という原理で、地球の熱を電力に変えているのです!


 


ここまでで、地熱発電の3つの原理というテーマでお話してきました。
そしてポイントは、熱・運び方・電気への変換が、ちゃんとつながっていることです。


まとめると──


  1. 地球の中の熱を見つけて、地下の熱水や蒸気を利用する。
  2. 井戸と圧力のしくみで、使える状態の蒸気を地上へ届ける。
  3. 蒸気でタービンを回し、発電機で電気に変える。


──以上3点が、地熱発電の「どうやって発電するの?」を支える基本です。


ただし、熱が強い場所を見つける調査や、蒸気を安全に扱う設備、使い終わった水を地下へ戻す管理もセットで大切になります。 地熱発電は「地球の熱」を借りながら、長く安定して使うための工夫が詰まった発電なのです


だからこそ、しくみを知っておくと「温泉の近くに発電所がある理由」みたいな疑問も、ちゃんと説明できるようになるわけです。