

波力発電って、なんだかロマンがありますよね。
海の波がそのまま電気になるなんて、ちょっとワクワクしませんか?
でも実は、「波さえあればOK」という単純な話ではありません。 どんなエネルギー資源が必要なのか、そしてそれをどう活かし、どう守るのか。そこをきちんと押さえておかないと、本当の姿は見えてこないのです。
今回は、波力発電に欠かせない「エネルギー資源」について、メリットとデメリットの両面からじっくり見ていきましょう。
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まず押さえておきたいのは、波力発電が使うのは燃料ではないということ。
石油も石炭もいりません。頼りにしているのは、自然がつくり出す“波”そのものです。
とはいえ、波もいくつかの条件がそろってこそ、大きな力になります。資源の種類ごとに見ていきましょう。
海の波は、主に風によって生まれます。
遠くの海で吹いた強い風が、水面を押し続けることで大きな波が育つのです。
つまり、波力発電の元をたどれば「風エネルギー」に行き着くということ。
だからこそ、年間を通して風が安定して吹く海域が向いています。
波力発電のいちばんの資源は、風が育てた“波の動きそのもの”なのです。
次に大切なのが、海の広さと海岸の地形です。
波は広い海で長い距離を進むほどエネルギーを蓄えます。
しかも、湾の形や海底の傾きによって波が強まる場所もあります。
逆に言えば、どこでも同じだけ発電できるわけではない、ということですね。
そして忘れてはいけないのが、発電装置そのものを支える金属資源やコンクリート。
海水は塩分を含むため、設備はさびやすいという特徴があります。
そのため、耐久性の高い材料が必要になります。
これはメリットでもあり、コスト面ではデメリットにもなり得る部分です。
波力発電は「波」という自然資源に支えられていますが、それを活かすには海の条件や設備資源も欠かせないのです!
では、その波の力をどうやって電気に変えるのでしょうか。
ここが技術の腕の見せどころです。
波力発電では、主に次のような方法が使われています。
──こんな具合に、波の動きを“回転”に変えるのが基本の考え方です。
波は前後にも上下にも動く、とても不規則な存在です。
だからこそ、その動きをムダなく回転エネルギーへ変える仕組みが重要になります。
ここが難しいところでもあり、面白いところでもあるのです。
しかも、波は昼夜を問わず起こるため、うまく活用できれば安定した再生可能エネルギーになります。
一方で、台風や高波のときは設備を止める必要があるという弱点もあります。
自然の力を借りるからこそ、自然の変化にも向き合わなければならないのです。
波の不規則な動きを上手に回転へ変える工夫こそが、波力発電のカギなのです!
自然の力を使うからには、その自然を守ることも大切です。
ここが見落とされがちなポイント。
まず重要なのは、海の生きものへの配慮です。
装置の設置場所によっては、魚や海藻に影響が出る可能性もあります。
波力発電を持続させるには、次のような取り組みが必要になります。
──こうした積み重ねが、海の資源を守ることにつながります。
自然を使うエネルギーだからこそ、自然を守る責任もセットなのです。
そしてもう一つ。
設備を長く使うことで、資源のムダ遣いを減らすこともできます。
つまり、メリットを活かしながらデメリットを小さくしていく姿勢が大切なのですね。
波力発電を続けていくには、海と共に生きる意識が欠かせません!
ここまでで波力発電に必要なエネルギー資源について見てきました。
自然の力を借りる発電ですが、ただ受け身では成り立たないということが分かりますね。
まとめると──
──以上3点が波力発電を理解するうえでの土台になります。
そして何より大事なのは、自然の力は無限ではなく、上手に付き合ってこそ価値を発揮するという視点です。
メリットだけを見るのではなく、デメリットや課題にも目を向けること。
そうしてこそ、波力発電は未来へつながるエネルギーになり得るのです。
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